Athletic Center早稲田大学 競技スポーツセンター

創部1955年　/　体育各部1991年公認
早稲田大学日本拳法部は、個人の部では世界チャンピオン、全国チャンピオン、東日本チャンピオンを輩出するトップレベルを維持しています。とはいえ、大学から始める部員が大半で、 経験者は各学年に一人ずつくらいです。誰にでもレギュラーになれるチャンスがあります。型だけやフィットネス目的の参加や、マネージャー・トレーナーも募集しています。

日本拳法は、柔道家・空手家であった澤山宗海が1932年（昭和7）に創始考案した日本最古の総合格闘技である。突き、蹴り、投げ、関節技、寝技の技術を含む日本拳法は、実用性の高さから警察官の逮捕術や自衛隊の軍用格闘技にも採用。勇壮な日本拳法を大学で学ぼうという機運が高まり、1955（昭和30）年に同好会が発足した。関東の大学では5番目であり、同年から関東大学リーグがスタートした。

日本拳法界で最大の栄誉である全日本拳法個人選手権を初めて制したのは、1964（昭和39）年に無差別級で優勝した前田亘だった。続けて後藤彰夫、佐藤潔典、浦口高典、刑部信治、及川栄康、志賀直哉、岸本 環などが軽量級や中量級、重量級で日本一の座を獲得。特筆すべきは及川で、1980（昭和55）年から5年間も重量級のチャンピオンに君臨し続けた。これは日本拳法の歴史にも類を見ない偉業である。偉大なOBの活躍、そして前年の東日本大学リーグ戦の優勝を契機に、1991年（平成3年）に公認。現在は44を数える体育各部のうち、3番目に新しい部にあたる。

その後は格闘技系の競技人口の減少に悩みながらも、中川翔太が2008（平成20）年に全日本学生個人選手権で日本一を飾る。中川は2年後にも準優勝。そして2011（平成23）年には、全日本学生選手権で悲願の学生日本一に輝いた。近年は全国ベスト 8の厚い壁に跳ね返され、女子も苦渋を味わう年が続いている。部への昇格から30年が過ぎ、同好会の誕生から70周年が近づく今、再び栄光の歴史を刻む日が待望されている。

※2022年度発行『早稲田スポーツ125周年記念誌』より

柿沼　陽平（文学学術院・教授）

篠田　隆矢

藤原　圭希（法学部）

中村 陽和（政治経済学部）

26名　（2024年12月現在）

早稲田アリーナB2F拳法場

月～土：18時～20時半

4000円/半期

早稲田アリーナB2F

及川栄康
1983（昭和58）年卒。1980（昭和55）年から1984（昭和59）年まで全日本選手権重量級を5連覇。日本拳法の歴史に一時代を築く。

※2022年11月時点

Twitter：@wasedanikken