「早稲田アスリートプログラム(WAP)」とは、早稲田スポーツの体現者であるすべての体育各部部員を対象に、競技スポーツセンターが中心となり提供する”学生アスリートの育成プログラム”です。
早稲田大学競技スポーツセンターは、学生アスリートが学業と部活動を両立し、社会性と豊かな人間性を兼ね備えた人格形成を目指す「早稲田アスリートプログラム(WAP)」を、すべての体育各部部員(44部・約2,700 名)を対象に2014年度より実施しています。WAPでは組織的かつ統合的な教育プログラムを提供し、標準修業年限(4年間)での卒業を促すとともに、体育各部部員の「文武両道」を高いレベルで実現します。
WAPは、学生アスリートの「人格陶冶のための教育プログラム」と、各学期ごとに取得すべき基準単位を設定し、標準修業年限(4年間)で卒業できるようサポートする「修学支援」の2本の柱から成り立っています。
早稲田アスリートプログラム紹介動画
1.人格陶冶のための教育プログラム
体育各部部員は単に優れた競技成績を収めることにとどまらず、文武両道を実践し社会の様々な分野でリーダーとして活躍出来る人材となるための基礎を学びます。すべての体育各部部員にオリジナルテキストを配布し、学生アスリートとしての教養やスキルを学びます。また競技スポーツセンターは、学内外から講師を迎え、学年に応じた講演会・セミナーを開催します。また、CourseN@vi等によりオンデマンドコンテンツを配信し、時間的制約のある学生アスリートも学びやすい環境を整備します。
- アスリートとしての教養プログラム
『オリジナルテキスト』、『動画コンテンツ』、『講演会・セミナー』により、 早稲田大学を代表して戦う学生アスリートとしてふさわしい基本的な心構え、知識を習得し、学生アスリートに必要な特別なスキルや教養を学ぶ。
- キャリア形成支援プログラム
在学中から卒業後(競技引退後)の自身の姿について考える機会を作る。早稲田大学が全学生に提供するキャリア形成支援プログラムに加えて、競技スポーツセンター主催の様々な就職支援行事を通じて、学生アスリートのキャリア形成を支援する。
- ボランティア・地域貢献活動プログラム
体育各部部員としての自覚を持って社会貢献活動に積極的に取り組む。早稲田スポーツを支えてくれる人・地域への感謝の気持ちを込めてボランティア活動を行う。
- 国際交流プログラム
韓国・高麗大学との定期戦(野球・ラグビー・サッカー・アイスホッケー・バスケットボール)をはじめとした海外の大学・研究所との交流を通して、競技力の向上を図るとともに、国際感覚と広い視野を養う。
2.修学支援
- すべての部員の学業情報の把握
競技スポーツセンターが全部員の学業情報(登録科目・単位取得状況・GPAなど)を学期ごとに把握し、所属する学部・体育各部部長と連携して、部員が学業成績不良者となることを未然に防ぎ、標準修業年限(4年間)で卒業できるようサポートする。
- 部員指導とアカデミックアドバイス
部員の修学支援を行うために、所属する学部・体育各部長ほかと連携して、部員に単位取得のアドバイスや学習面等のサポートを行う。
- 褒賞
- 最優秀学業成績団体賞/優秀学業成績団体賞
毎年度、部員の平均GPAが最も高い部、2番目、3番目の部を表彰する。
- 最優秀学業成績個人賞/優秀学業成績個人賞
卒業時に最も高い通算GPAを獲得した卒業生、また上位10%の卒業生を表彰する。
- 年間最優秀学業成績個人賞/年間優秀学業成績個人賞
3年生以下の各学年ごとに、最も高いGPAを獲得した在学生また上位10%の在学生を表彰する。
WAPは、高いレベルで文武両道を実践する学生アスリートを育成し、社会を支えるグローバルリーダーを輩出することを目標としています。2014年度より開始したWAPは、毎年度の実績を積み上げると同時に、プログラムコンテンツの改良を継続していく予定です。
この取り組みが、我が国の大学スポーツの新たなモデルとなり、スポーツ界のみならず、社会全体の発展に寄与することをめざします。