Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

Project Research Institutes

プロジェクト研究所

ソーシャル&ヒューマン・キャピタル研究所

Institute of Social and Human Capital Studies

Research Theme 研究テーマ

持続可能な社会における社会厚生の在り方に関する実証的・理論的研究(副題:「個」から「地域」へ、「地域」から「社会」へ、そして、次世代への人的資本(Human Capital:HC)の継承と社会資本(Social Capital:SC)の蓄積)

Research Director 所長

野口 晴子
野口 晴子 のぐち はるこ
政治経済学術院

Member メンバー

  • 朝日 透 理工学術院先進理工学部教授
  • 及川 雅斗 教育・総合科学学術院教育学部講師(テニュアトラック)
  • 川村 顕 人間科学学術院人間科学部教授
  • 野口 晴子 政治経済学術院政治経済学部教授
  • 富 蓉 商学学術院商学部准教授
  • 別所 俊一郎 政治経済学術院政治経済学部教授
  • 山名 早人 理工学術院基幹理工学部教授
  • 明坂 弥香 神戸大学経済経営研究所助教
  • 阿波谷 敏英 高知大学医学部家庭医療学講座教授
  • 井深 陽子
  • 牛島 光一
  • 姜 哲敏
  • 牛 冰 大阪公立大学経済学研究科准教授
  • 久保田 荘 東北大学大学院経済学研究科准教授
  • 後藤 励
  • SHEN, Yichen 神奈川県立保健福祉大学スクール・オブ・ヘルスイノベーション専任講師
  • 重岡 仁
  • 田中 隆一
  • 田宮 菜奈子
  • 利川 隆誠 みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社社会政策コンサルティング部
  • 中村 さやか
  • 花岡 智恵
  • 方 雪敏
  • 丸山 士行
  • 御子柴 みなも 名古屋大学経済学研究科講師
  • 森島 遼 帝京平成大学健康メディカル学部心理学科講師
  • 山縣 然太朗 山梨大学大学院総合研究部教授
  • 山本 秀樹
  • 吉村 健佑

研究キーワード

ソーシャル・キャピタル、ヒューマン・キャピタル、科学的政策評価、持続可能な社会における社会厚生、大規模行政管理情報(ビッグデータ)解析

研究概要

人口の急激な少子高齢化に伴い,労働力としての移民を受け入れてきた欧米では,難民問題が深刻化している.また,OECDのほとんどの国において,子ども貧困率が社会全体の貧困率よりも高く,また,増加傾向にある.20世紀後半以降,先進地域における経済成長の鈍化が人口動態の劇的な変容に拍車をかけ,さらには,国家によるパターナリズムの下で充実が図られてきた公助・共助機能の持続可能性が危ぶまれている.現在,こうした様々な要因が,人的資本(Human Capital:HC)の蓄積過程の阻害要因となる貧困や格差,さらには,人々の間に紛争をもたらし,「個」や「世代」を超えた負の連鎖を引き起こしている.こうした社会不安は,21世紀における地球規模での共通課題といえるだろう.そこで,ソーシャル&ヒューマン・キャピタル研究所(Waseda Institute of Social and Human Capital Studies:WISH)では,教育や健康に代表されるHCが,「個」としていかに蓄積され,「個」や「世代」を超えていかに継承されるか,そのメカニズムの本質について,量的・質的なビッグデータの活用やフィールドでの調査・実験を通じて,社会経済的要因(socio-economic status: SES)や社会関連資本(social capital: SC)とHCとの関連性に着目した様々な仮説に対する,実証と理論の両側面からの検証を行う.WI SHが掲げるテーマは,国際社会が向き合わなければならない喫緊の政策課題であると同時に,人類社会にとっての持続可能な社会システムの在り方を模索する上で不可欠な中・長期的な課題でもある.近・現代を通じた研究の結果,HCを代表する教育・健康やSESとの間に有意な相関が存在することについては,概ね,研究者間でコンセンサスが得られている.しかし,多岐にわたる様々な要因が,どのようなメカニズムを通じて私たちのHCと相互に関連し合うのか,また,その影響の有意性や大きさはどの程度のものなのか,といった問いに対する確たる結論は,理論的にも実証的にも得られていない.また,従来の人的資本論は,個に閉ざされたHCの蓄積過程を明らかにする一方,「個」に蓄積されたHCが,「個」や「世代」を超えて,コミュニティーや人類社会に継承され,SCの蓄積に寄与するものなのか,という問題意識に対しては十分な回答を与えているとは言えない.HCには外部効果があり過小に蓄積されてしまう可能性が高く,HCの蓄積が個に規定されている限り,効率的にHCを蓄積出来る個と出来ない個の間での格差が拡張し,それが現代における社会不安や紛争の主要な原因の1つとなっているではないか. 以上のような問題意識に基づき,WISHでは,「医療・介護」,「教育」,「環境」,「開発」等の具体的なテーマを対象に,SCの蓄積からHCの蓄積へ,または,HCの蓄積からSCの蓄積へと,双方向の扉の鍵を見つけ出すことを目的とする.

Links

年次活動報告

連絡先

h.noguchi[at]waseda.jp
※お手数ですが[at]を@に書き換えてお送りください。

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