大学は、多様な研究を飛躍的に発展させるために、注力すべき研究領域を定めるとともに、それを支援し強力に推し進めなければなりません。早稲田大学は、創立150年を迎える2032年に向けて、アジアのリーディング・ユニヴァーシティとして確固たる地位を確立するために、中長期計画「Waseda Vision 150」を策定しました。この計画を基礎に、本学の多様な研究活動を踏まえて日本や世界が抱える社会的課題を抽出し、各学術院の枠を超えて全学的に研究者が集結して研究する体制の構築を目指したのが、重点領域研究です。本学が有する多くの「優れた」研究をさらに発展させ、「脆弱な」研究分野を「優れた」分野に変える試みでもあります。
これらの重点領域研究を推進することで、①研究人材の系統的な育成、②研究資金の計画的な獲得と支援、③学内外の研究組織との連携・ネットワーク化などを進め、自立的で持続性のある研究と研究体制を確立します。また、学際的なチーム型・組織型研究を拡充・強化して、世界の研究機関と競える研究集団を広く整備して、研究活動の活性化と安定化を図ります。また、早稲田大学の建学の理念に立ち還り研究成果を広く社会に還元し、21世紀の日本や世界が直面する課題の解決を目指します。
2020年3月31日付で重点領域研究機構が廃止されたことに伴い、
2020年4月1日からは、さまざまな領域を横断して学際的な研究を行うプロジェクト研究所を束ねる総合研究機構に拠点を移し、研究活動を継続しています。
2023年3月31日をもって、すべての研究課題が終了となりました。