School of Humanities and Social Sciences早稲田大学 文学部

Courses

コースの紹介

Philosophy

哲学コース

人生と自分、世界について深く考える

現代に生きる人々の多くが、政治や社会のことだけでなく、自分の拠り所とするものを見出せずに迷っています。そればかりか、自分が拠り所を求めていることにさえ気づかずに、既成の概念や価値観を思慮もなく受け入れている場合が多いのです。自ら考えようとしない姿勢は危険です。

このような時代にあって、時流に流されることなく自主的に、また批判的に世界(自然、社会)を、そして人生を考える態度が求められています。哲学を学ぶことは、そのような時代の要請への積極的な対応のひとつであるといえます。哲学は、特定の対象を研究する個別の学問とは異なり、世界を全体として考察することにより、私たちにとって世界が持つ意味や、世界に生きる自己のあり方を探求する学問です。その二千数百年もの歴史を有する知的な営みは、真摯に問う者に必ずや何らかの答え、あるいは示唆を与えてくれるはずなのです。

ただし、哲学はまた正解のない学問でもあります。大学の授業や演習を通じて提示されるものは、自分なりの答えを見出すためのヒントや可能性です。その上に立ち、何をどう考えるのかは個人の自由です。自分の外側にあるものを無条件に受け入れるのではなく、内発的に何かを見出そうとする姿勢こそが大切なのです。他者との対話を通じて「気づき」を得ることは哲学の基本であり、それを可能にする多種多様な人間たちが早稲田大学には集まっています。

このコースには、古代から現代に至る哲学の諸領域に対する14の演習と卒論演習が用意されています。受講者は、いずれの授業においても現代的な視点から哲学的問題を考察するように努め、自らの思索の集大成として卒業論文を書き上げてほしいものです。

進級者受入方針

現代に生きる人々の多くが、政治や社会のことだけでなく、自分の拠り所とするものを見出せずに迷っている。そればかりか、自分が拠り所を求めていることさえ気づかずに、既成の概念や価値観を思慮もなく受け入れている場合が多い。このような時代にあって、時流に流されることなく、自主的に、また批判的に世界(自然、社会)を、そして人生を考える態度が求められている。哲学を学ぶことは、そのような時代の要請への積極的な対応のひとつといえる。なぜなら、哲学こそが、特定の対象を研究する個別の学問とは異なり、世界を全体として考察することにより、私たちにとって世界が持つ意味や、世界に生きる自己のあり方を探求する学問だからである。以上のことから、本コースは、既存の社会に無批判に適応することなく、自分で考えてみようとする学生を受け入れることを方針としている。

教育課程編成方針

2年次生

哲学は二千数百年もの歴史を有する知的な営みである。その蓄積は、真摯に問うものに必ずや何らかの答え、あるいは示唆を与えてくれるはずである。そこで、哲学コースに進級した2年生には、自分の外側にあるものを無条件に受け入れるのではなく、内発的に何かを見出そうとする姿勢を自分のものにすることが求められる。その手がかりを与えてくれるのが、演習で出会う学生仲間や教員との対話である。本コースは、古代から現代に至る14の演習を用意しているが、同時に、それらを履修する年次や回数にかんする制限を設けていない。これは、上記のような、哲学を学ぶ姿勢を身につけるための配慮である。なお、本コースの提供する、哲学専門講義(1から6)は、卒業のための必修科目である。この講義群を受講することで、自分で考えるための手がかりとなる多様な哲学思想を学ぶことが求められる。

3年次生

2年次に引き続き、古代から現代に至る14の演習から自由に選択して学ぶ。すでに学生は前年に受講した演習・講義を通して、自分がどのような哲学の分野に関心をもっているかを意識し始めている。その問題関心を、各種の授業や授業枠を超えた読書などを介して深め、秋学期冒頭には卒業論文の仮題目として提出できるように準備する。仮題目の提出に先立って、教員への個別面談を申し込んで相談することも可能である。なお、哲学専門講義(1から6)は、卒業までに履修し単位を取得することが必須の科目である。したがって、2年次から3年次にかけて、計画的に履修することをこころがけ、3年次で履修を終えられるのが望ましい。(4年次でも履修は可能である。)3年次の12月には卒業論文仮指導が行われ、そこから学生各自が、固有のテーマに基づいた哲学研究を本格化させる。

4年次生

哲学は正解のない学問である。大学の演習や講義を通じて提示されるのは、自分なりの答えを見出すためのヒントや可能性にすぎない。その上に立ち、何をどのように考えるのかは個人の自由にまかされている。そうした思索の集大成として位置づけられているのが、卒業論文の執筆である。現代に生きる人間として、現代的な視点から、時代的にも内容的にも多様な哲学的問題を考察してきた学生は、自分の「問い」を問い抜きながら自分なりの「答え」を導く。そのために哲学演習(卒論)への参加が必須である。卒業論文の執筆過程は、たんなる研究成果のまとめではなく、それ自体が「哲学する」営みである。この過程を、熱心にそして丁寧に体験することで、学生は、真に哲学することを学ぶだろう。

演習テーマキーワード

哲学コースの演習テーマについて紹介しています

  • ドイツ哲学
  • 英米哲学
  • フランス哲学
  • 宗教哲学
  • キリスト教思想
  • 古代ギリシア哲学
  • 中世哲学
  • 現代哲学
  • 美学
Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/flas/hss/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる