School of Humanities and Social Sciences早稲田大学 文学部

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コースの紹介

Japanese History

日本史コース

日本の社会・生活・文化を歴史的に検証

日本史コースは、早稲田大学の「民衆・在野の視座、生活に身をおく側の視点で歴史をとらえる」という伝統を継承・発展させることを重視しつつ、国家や社会などの大きな枠組みについても学ぶバランスのとれた歴史研究・学習の基本を堅持しています。

最新の研究動向を反映して、本コースの研究領域も多岐にわたります。すなわち、政治・経済・社会・思想・文化・民俗といった内容から、ジェンダー論、さらには、音楽・スポーツ・メディア・食べ物など、従来の歴史学ではカバーされなかったような内容も含め、あらゆる事象を研究することができます。対象とする時期も、古代から近現代までどの時代にもスペシャリストを配置しており、専門的な指導を受けることができます。また近年は、文字史料のほか、映像・絵画・文学・考古資料などさまざまな資料を利用した研究が盛んになっています。授業ではそのような史・資料を用いた創意工夫に富む創造的な手法が取り入れられるとともに、史・資料を活用する力も養っていきます。

最近では、中国や朝鮮半島など東アジアとの関係はもちろん、アメリカやヨーロッパとの関係に着目する研究も増えています。常に「アジアの中の日本」、「世界の中の日本」という視点を持ち、総体と個別を考えながら視野を広めることが可能です。日本列島の人類史、日本戦争史、日本環境史など、ひとつのテーマを、時代にとらわれずに研究する新しいスタイルの科目も登場しています。

歴史学は現代と密接にかかわった学問です。自国の歴史や文化への深い理解は、他国の歴史・文化の価値を知ることでもあります。真の意味での「国際化」が、その知的営みの中から生まれてくることでしょう。

進級者受入方針

歴史学とは政治・経済・社会・思想・外交・文化から音楽・スポーツ・ジェンダー等に至るまで、さまざまな問題関心から過去のあらゆるものを対象としうる懐の深い学問です。したがって、日本の歴史に何らかの関心を持つ人であれば、誰でもこのコースで主体的に学ぶことが可能です。また本コースには、古代・中世・近世・近現代のどの時代にもスペシャリストの教員がそろっており、学生の多様なニーズに応えることが可能です。
情報にあふれ、めまぐるしい速さで状況が変化していく現代の世の中にあって、ともすれば人々は近視眼的になりがちです。そのような今だからこそ、歴史的な幅広いスパンで、物事を論理的に検証し、考える能力が必要とされています。そうした幅広い視野から、社会のあり方をじっくりと考えていきたいという人物を求めます。

教育課程編成方針

2年次生

大学で学ぶ日本史は、受験勉強における暗記中心の日本史とは違います。先人たちの研究の成果を批判的に継承しながら、史料をもとに情報を整理し、何が歴史的事実であるのかを自らの頭で考えていく学問です。歴史の本を読むのが好きな「歴史好き」はどこにでもいますが、大学で日本史を学ぶみなさんは、本に書いてあることを鵜呑みにするのではなく、その本に書いてあることが本当なのかを、史料をもとに検証していく能力を身につけなければなりません。2年次生は、そうした史実の検証の初歩を、演習・講義を通じて学んでいくことになります。古代・中世・近世・近現代の講義・演習をまんべんなく履修し、狭い範囲に偏らない、幅広い知識と調査能力・思考能力を身につけることを目指します。また2年次にはコース合宿を開催しており、コース内に親しい友人ができるように配慮しています。

3年次生

3年次においても、古代・中世・近世・近現代の講義・演習をすべて履修し、幅広い知識と調査能力・思考能力を身につけることを目指しています。特に3年次においては、翌年の卒業論文の執筆に向けて、自らの問題意識をもとに課題を設定し、どんな対象をいかなる方法で検証していくのかを考え、その方法に従って具体的に史料を用い、史料批判の作業を行いながら、史実を検証していく能力をブラッシュアップさせていきます。このことは歴史に限らず、社会人として必要とされる問題発見・解決能力の養成にもつながるものです。また演習では自らの調査・研究を皆にわかりやすく説明してもらうことを通じて、プレゼンテーション能力も鍛えてもらうことになります。将来歴史研究者を目指す人はもちろん、就職し社会で活動していくことを目指す学生にとっても、役立つ内容となることでしょう。

4年次生

4年次になると、いよいよ卒業論文の執筆に取り掛かることになります。古代・中世・近世・近現代のいずれかの時代を選択し、指導教員の指導のもと、自分が選んだひとつのテーマを、1年間かけてじっくり調べあげ、卒業論文を完成させていきます。使える時間をフルに活用して、研究文献と史料の海の中を泳いでもらうことになるでしょう。4年間の総決算ですから、持っている力の全てを出し切って、論文を完成させてもらいたいと思います。このような、研究に没頭する機会は、大学院に進む人を除けば、人生のなかでただ一度の貴重な経験となると思います。またそこで獲得した、情報を批判的に検討する能力、物事を論理的に考え、人々にわかりやすく提示していく能力は、必ずや社会に出てからも役に立つことと思います

演習テーマキーワード

日本史コースの演習テーマについて紹介しています。

  • 古代
  • 中世
  • 近世
  • 近現代
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