研究概要
本研究所は引続き、①公共政策の在り方に関する理論的研究を展開すると同時に、具体的な公共政策領域を取り上げた個別的展開の検討を通じて、現実に貢献する政策提言を公表する、②具体的な公共政策を取り上げて、政府部門・民間部門・シヴィック部門の共同の実態に即した研究を展開する、③公共政策に関する研究を理論と実践の融合した形で推進する、こうした目的を追究していく。そのため、理論志向の公共政策分析部会と、実践志向の公共経営研究部会を設置して、研究を継続する。
公共政策分析部会では、官学行政研究会を引続き開催し、『独立行政法人制度及びその評価制度の経緯と展望』をテーマとして設定し、研究を継続する。既に、9回の研究会を経て、 独立行政法人の類型化、及びそれに基づく評価制度の多元化に関して、相当程度知見が蓄積され、次期研究期間では、研究成果を纏められるよう、研究進捗を図りたい。加えて、翻訳研究会では、『比較行政学入門(仮題)』の出版を、2020 年度下半期に実現する見込みである。
更に、公共経営研究部会では、連続講演会「身近な地域から公共政策を考える」を少なくとも2年間継続する。現時点では、既に実行した4回に加えて、今後5回分の講演が予定されている。そのコンテントを出版するため、早稲田大学出版部と既に交渉済みであり、是非書籍としての公表を実現したい。その後、新しいテーマを設定して、新たな連続講演会を企画したい。