Research Theme 研究テーマ
就労教育におけるモチベーション向上策と、その評価手法の開発
Research Director 所長
葛山 康典
かつらやま やすのり
社会科学総合学術院
Member メンバー
- 葛山 康典 社会科学総合学術院社会科学部教授
- 須子 統太 社会科学総合学術院社会科学部准教授
- 中島 健一 社会科学総合学術院社会科学部教授
- 藤田 誠 商学学術院商学部教授
- 松井 希望 商学学術院産業経営研究所助手
- 梁取 美夫 商学学術院商学部教授
- 横山 将義 商学学術院商学部教授
- 樫原 洋平 株式会社リンクアンドモチベーションエグゼクティブディレクター
- 塩沢 泰弘 株式会社日本経済新聞社
- 進藤 武揚 株式会社日立製作所人財統括本部人事勤労本部タレントアクイジション部長
- 萬田 弘樹 株式会社エッジソンキャリア代表取締役社長
研究概要
従業員のモチベーションについては数多くの研究がなされ、それが従業員や組織のパフォーマンスに大きな影響を与えることがわかっている。しかし、従来からの雇用環境の影響をうける本邦企業には、ピラミッド型の組織を前提とした積み上げ型の評価体系が依然として残されている。そのような制度のもとでは、評価が従業員のモチベーションに与える効果は限定的であった。
外国人持株比率が高まり、比較的短期の企業業績を問われる傾向が強くなる中で、ホワイトカラーの生産性向上はひとつの課題とされてきた。しかし、これら議論はともすると、情報技術の活用といったテクニカルな方向の議論に傾倒するきらいがあり、モチベーション向上策とあわせて議論されることは少ない。
また、労働人口の減少に直面する本邦企業において、「若手社員の早期戦力化」は重要な課題であるにも関わらず、大学教育と新入社員教育とがいまだに「分断」しており、個別最適化している。例えば、リクルート市場では、インターンシップ等が積極的に行われ、多くの企業が「学生の関心」を惹起することに躍起になっている。しかしながら、このような企業努力が就社後のモチベーションに与える効果については検証されていないのが実情である。
本研究では、「社会人基礎教育」と、おもに”企業人の観点からの「大学教育」”を接続し、統合的な視点から、モチベーション向上策とその効果に対する評価法を構成する。また、単なる評価方法にとどまることなく、あらためて産学連携での上述の教育のあり方や、教育方法、評価方法について研究する。