開催日時
2022年1月17日(月)12:15-12:50
場所
ZOOMウェビナー
参加資格
WIAPS専任教員・助教, GSAPS兼担教員, WIAPS受入の交換研究員・訪問学者・外国人研究員, GSAPS修士課程・博士後期課程在学生
報告1
報告者
鍋嶋 郁(早稲田大学アジア太平洋研究科教授)
報告テーマ
規制が貿易に与える影響
ExtensiveとIntensive Marginの実証分析
要旨
輸入国における規制の存在は貿易に負の影響を与えると考えられる。本研究では輸入国における規制の存在そのものではなく、輸出国と輸入国の規制の違いに着目し、二か国間での規制の違いが貿易にどのような影響を与えるのかをUNCTADが収集した各国の現行の法律に基づいたデータベースを使用して検証した。貿易の影響をExtensive Margin(貿易品目の増減)とIntensive Margin(同一品目での貿易高の増減)に区別し、さらにIntensive Marginは価格と量の変化に分解した。実証分析の結果、規制の差は二か国間貿易を抑制し、その主な要因としては貿易量の減少であると判明した。これらの結果を踏まえ、特に発展途上国からの輸出促進にたいする提言を提示する。