開催日時
2015年12月14日(月)12:15-12:50
場所
早稲田大学19号館(西早稲田ビル)7階713教室
参加資格
WIAPS専任教員・助手, WIAPS受入の交換研究員・訪問学者・外国人研究員, GSAPS修士課程・博士後期課程在学生
報告1
報告者
浦田 秀次郎(早大アジア太平洋研究科教授)
報告テーマ
FTA(自由貿易協定)の経済効果
要旨
自由貿易協定(FTA)は特定の国々の間で貿易を自由化する差別的貿易政策であり、世界貿易機関(WTO)の基本原則である無差別とは 合い入れないが、WTOの下での多角的貿易交渉であるドーハ・ラウンドが遅々として進まない状況において、FTAが急増している。2010年 以前は、二国間あるいは少数の国々の間でのFTAが多かったが、近年では、12か国が参加する環太平洋パートナーシップ(TPP)のように多数の国が参加するメガFTAが交渉されるようになった。FTAが急増する状況において、FTAの経済効果を分析する必要性が増大している。研究会では、近年におけるFTAの動向を概観し、FTAによる貿易および直接投資への影響についての分析結果を紹介する。