開催日時
2025年6月9日(月)12:25-13:00
場所
ZOOMウェビナー
参加資格
WIAPS専任教員・助教, GSAPS兼担教員, WIAPS受入の交換研究員・訪問学者・外国人研究員, GSAPS修士課程・博士後期課程在学生
報告者
松岡俊二(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授、早稲田大学ふくしま浜通り未来創造リサーチセンター・センター長、早稲田大学レジリエンス研究所(WRRI)・所長)
報告テーマ
福島復興・廃炉研究の14年:「対話の場」と社会イノベーション
(使用言語:日本語)
要旨
2011年3月の東日本大震災・福島原発事故は、「失われた30年」の象徴的出来事であり、日本の科学と政治と社会のあり方を根本的に再検討することを要請するものであった。福島原発(1F)事故を契機に、私はこの14年間、日本の社会科学者として、日本の大学人として、何をすべきか、何ができるのかを考えてきた。たどり着いた仮説は、科学(専門家)と政治(政治家・行政官僚)と社会(市民・住民)の協働による「対話の場」=「学びの場」を形成し、社会イノベーション(社会変革)を創造するということである。報告では、14年間の福島の復興と廃炉に関わる研究教育と社会貢献を振り返り、災害復興政策(レジリエンス)や原子力政策(サステナビリティ)の変革に関する実践が産み出した新たな学術的・社会的知見と同時に、日本社会が挑戦すべき課題は何かを論じる。