Graduate School of Asia-Pacific Studies早稲田大学 大学院アジア太平洋研究科

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第29回アジア太平洋研究センター(WIAPS)研究会

開催日時

2015年1月19日(月)12:15-12:50

場所

早稲田大学19号館(西早稲田ビル)7階713教室

参加資格

WIAPS専任教員・助手, WIAPS受入の交換研究員・訪問学者・外国人研究員, GSAPS修士課程・博士後期課程在学生

報告1

報告者

高蘭 (同済大学教授/WIAPS外国人研究員)

報告テーマ

「闘而不破」の外交関係は現存するのか:中日関係を例に

要旨

2012年:日中国交正常化40周年、2013年:日中平和友好条約締結35周年。但し、目下の日中関係は1972年以降最悪の状態に陥る。特徴として、友好から闘争モデルに変わった。靖国神社の参拝、歴史教科書問題、魚釣島(尖閣列島)の領土紛争など、エスカレートした。但し、見込は、「闘而不破」、闘争しながら戦わない。
今後の課題: 「闘而不破」の知恵と技は以下のように考えられる。1.日中関係の原点に戻す、準拠文書:四つの政治文書。2.2006年体制の再修正。3.政治と経済の二輪化駆動。4.日中両国は自国の国家利益を唱えながら、地域共通利益を図る。5.協力を求めながら、有限の摩擦、衝突を処理する。6.政府間、民間の両チャンネルを強め、エリート達の政治影響力を高める。7.海上シルクルートを建設するとともに、海上航路安全、海洋環境汚染対策などについての日中の海洋協力を進める。8.中日米関係を均衡関係させるとともに、日中関係の改善と建設に努める。
中日関係は、互恵的戦略関係の構築が戦略的な政策目標とされているが、両国は、東海(東シナ海)問題など、「海」にかかわる問題を抱えている。それは、日中両国関係だけではなく、東アジア地域の国際環境、ましては国際関係全体にも影響を与えることになる。
日本外交は、新「海洋国家」構想に基づき、その基本線に沿った形で展開している。日中間の海洋問題は両国関係の中での一部の問題だけである。
目下、日本は2020年オリンピックブームに乗りながら、新しい発展を目指しているところ、今後の海洋外交戦略の推進についてアジア諸国から大きく注目されている。

Dates
  • 0119

    MON
    2015

Place

早稲田大学19号館(西早稲田ビル)7階713教室

Tags
Posted

Mon, 19 Jan 2015

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WASEDA University

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