開催日時
2020年1月20日(月)12:15-12:50
場所
早稲田大学19号館(西早稲田ビル)7階713会議室
参加資格
WIAPS専任教員・助教, GSAPS兼担教員, WIAPS受入の交換研究員・訪問学者・外国人研究員, GSAPS修士課程・博士後期課程在学生
報告1
報告者
白 映旻 (早稲田大学アジア太平洋研究センター助教)
報告テーマ
【業績発表会】
GVC参加の決定要因 -クロス カントリー、企業レベル分析-
要旨
1990年代以降の貿易自由化によるGVC(Global Value Chain)の拡大は、グローバリゼーションの進展における最も大きい特徴であり、経済発展にGVCを活用する方策が模索されている。特に、大企業に比べてGVCの参加率が低い中小企業によるGVC参加とGVC参加によるメリットに対する期待が高まっている。しかしながら、企業レベルのデータの入手が困難なため、GVC研究は国・産業レベルで行われ、企業レベルの研究はあまり行われていない。とりわけ、中小企業に関する研究は皆無に等しい。そこで、本研究では、既存のGVC研究に国際貿易の異質的企業モデルを取り込み、World BankのEnterprise Survey データを用いて、中小企業を中心に、企業のGVC参加の決定要因を分析する。さらにその結果に基づき、GVCに関する貿易理論の妥当性を検証するとともに、GVCに関する政府の貿易政策ついて検討する。