韓国合宿を行いました
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- 2025年11月21日(金)
2025 年 9 月 24 日(木)から 9 月 28 日(日)まで、韓国・ソウルの成均館大学(Sungkyunkwan University)を主な訪問先として海外合宿を行いました。合宿では成均館大学で2つの講義を受講して現地学生との交流イベントを行いました。また現地に展開する韓国企業・日本企業への訪問では、企業研究のワークショップを開いていただき、学生のプレゼンに対してコメントをたまわりました。サムスン電子のイノベーション博物館見学やソウル稲門会のご支援をいただき開催した「GMPキャリアフォーラム in ソウル」を通じて貴重な学習・経験を重ね、GMP の学生が主体となり大きな成果を挙げた5日間でした。
以下は、本研修を通じて貴重な学習経験を積んだ学生によるレポートです。
▶現地企業訪問(Aグループ:MUJI Korea・HANA Bank訪問)
▶現地企業訪問(Bグループ:Korean Re・KPMG訪問)
▶GMPキャリアフォーラム in ソウル
▶Samsung訪問
▶成均館大学訪問
現地企業訪問(Aグループ:MUJI Korea・HANA Bank訪問)
9月25日にAグループは、MUJI Korea様とHANA Bank様を訪問しました。午前のMUJI Korea様への訪問では、各グループが「高齢化、地方消滅が進んでいる韓国における持続成長に向けた無印良品韓国の経営戦略」を考え、プレゼンテーションを行いました。各グループは、「子育て支援戦略」、「若者住居支援戦略」、「都市×地方二面戦略」の3つの視点からそれぞれ経営戦略の提案を行いました。質疑応答の際には、現場の社員の方から核心をついた質問をいただきました。

学生が理論をもとに考えた経営戦略に対し、社員の方には現場のビジネスではどのように考えるのかという視点でご意見をいただき、理想と現実の差をはっきりと認識しました。ご意見の中で、社会課題に対して「自分たちだからこそできるアプローチは何か」を常に考えている姿勢を学ぶことができました。日々のビジネスにおける実際の視点や感覚に触れることで、私たちの提案と現実のビジネスとの乖離を痛感しました。そのうえで、社会課題を広い視野と深い理解で見つめ、自社だからこそできることは何なのかを突き詰める重要性を再認識しました。

午後のHANA Bank様への訪問では、社員の方からの会社説明、学生のプレゼンテーション、それに対するフィードバックをいただきました。会社説明では、どのように世界規模の金融市場を担う事業を行っているのかについて詳しく説明をいただきました。また、社員の方々が働く様子とともに、実際のトレーディングルームも見学させていただき、とても貴重な機会となりました。学生のプレゼンテーションでは、「Hana Bankが日本において販売実績を向上させ、持続的成長を実現するためにはどのような戦略を採用すべきか」というテーマで発表を行いました。質疑応答では、海外の銀行市場や今後の戦略、海外でのビジネス実務について詳しく教えていただきました。

二つの企業への訪問を通して、それぞれの業界への理解を深めるだけではなく、ビジネスに対する解像度を上げることができました。また、他国の立場から日本向けの経営戦略を練る経験を通じて、日本を外側から見る新たな視点を得ることができました。これらの経験は、今後の学びやキャリア形成において意義深いものになりました。

(GMP学生3年 鈴木奈央)
現地企業訪問(Bグループ:Korean Re・KPMG訪問)
Bグループは、午前にKorean Re(韓国再保険会社)様を訪問しました。企業から事前に「Korean Re の今後の海外戦略」というテーマをいただき、多くの学生にとって再保険は馴染みの薄い分野でしたが、各チームは基礎から学び、調査と議論を重ねたうえでプレゼンテーションに臨みました。

当日は、各チームが「ASEANの農業と気候変動リスクへの保険連携」、「インド再々保険市場への展開」、「アフリカの自然災害及び再生可能エネルギーにおける再保険」という3つの視点からそれぞれ提案を行いました。Korean Reの皆様からは、的確なフィードバックに加え、会社説明や今後のビジョンに関する貴重なお話を伺うことができました。

再保険会社は巨大で予測が難しいリスクを扱っており、そのような不確実性の高い事業の中で、いかに収益を上げるのかというビジネス面の難しさを感じました。同時に、国や地域を越えて大規模リスクを補償する再保険の仕組みが、社会の安定や経済活動の継続を支える大きな社会的意義を持つことも学びました。専門家の方々のお話を通じて、グローバルに展開されるダイナミックなビジネスの一端に触れられたことは、非常に貴重な経験となりました。
(GMP学生4年 岩本真歩)
午後には、サムジョンKPMG様を訪問しました。サムジョンKPMGにおける提供サービスや組織体制について解説をいただき、GMP学生による英語でのプレゼンテーションを行いました。最後に、社員の方のご案内でオフィスを見学しました。

プレゼンテーションでは、「日本の主要なイタリアンチェーンレストランの韓国進出戦略」をテーマに、3グループがそれぞれ15分間発表しました。学生は2ヶ月前から精緻に戦略や事業アイデアを練り、財務予測を交えた提案を行いました。具体的には、低価格・高品質なイタリアンレストランを韓国の若者向けに勉強カフェ形式にする、現地企業とジョイントベンチャーを組んで新ブランドを展開する、アライアンスを組んで直営店で出店するといった提案が行われました。

その後、経営戦略部門およびディールアドバイザリー部門のプロフェッショナルより講評をいただきました。プレゼンテーションとしては質高く取り組むことができた一方、事業運営に関しては、顧客特性や来客数などの定量的指標を用いた提案の欠陥を改善できる点としてご指摘いただきました。学生にとって、普段のGMPフォーラムで取り組んできた国境を超えた事業戦略やリスクを考慮した提案、英語でのプレゼンテーションの力を十分に発揮でき、他に代えがたい貴重な学びの場となりました。
(GMP学生4年 桝井正樹)
GMPキャリアフォーラム in ソウル
9月25日夜には、ソウル稲門会から20余名の校友をお招きして「GMPキャリアフォーラムinソウル」が開催されました。金融業界や航空業界、自動車業界など、日韓両国の様々な業界で活躍されている校友の方々から、貴重なお話を伺いました。

キャリアフォーラムでは、学生6名と校友2名でテーブルに分かれて座り、食事を取りながら親しみやすい雰囲気の中で交流を深めることができました。グローバルなキャリアを目指すGMP生にとって、韓国で実際に働いている校友の方々から、お仕事の内容や海外生活でのご苦労・楽しみを直接伺える機会は非常に貴重です。各テーブルではGMP生が積極的に質問を投げかけ、校友の皆様が座席を移動しながらお話してくださいました。多くの校友から、今後のキャリアを考えるうえで大変勉強になるお話を伺うことができました。

個人的な話にはなりますが、校友の方から「出身校や企業の名にすがるのではなく、自ら積極的に経験を重ねて得た学びを自己のものとして消化し続けることが肝要だ」というお言葉をいただき、感銘を受けました。このお言葉を受け、社会に出た際には世界各地でネットワークを築いている稲門会の一員であることに誇りを持ちながらも、自身の経験や魅力を武器としてグローバルに活躍する人材を目指し、日々研鑽を重ねようと決意しました。

(GMP学生4年 金子晋太朗)
Samsung訪問
9月26日の午前は、Samsung Innovation Museum(SIM)を訪問しました。SIMは通常、団体見学を受け入れることが少ないと聞いていたため、私たちにとって非常に貴重な経験となりました。スタッフの方からSamsungの発展史や電子産業の歴史について説明を受け、実際に製品に触れたり映像を見たりすることで、企業のビジョンへの理解を深めることができました。

館内では、電気や通信技術の発明から家電の普及、さらには現代の半導体技術に至るまで、電気・電子産業の歩みが体系的に展示されていました。これにより、Samsungという一企業の枠を超えて、人類全体の技術発展とその社会的意義について考えるきっかけとなりました。

さらに、Samsungの未来ビジョンや最新プロダクトの体験を通じて、技術がどのように人々の生活を豊かにし、社会に価値を生み出すのかを実感しました。革新が現在進行形で続いていることを肌で感じるとともに、企業が果たすべき社会的責任の大きさについても認識を深めました。

今回の訪問を通じ、GMP生はイノベーションの重要性を理解すると同時に、企業が単なる利益追求にとどまらず、社会や人々の生活を豊かにする責任を担う存在であることを学びました。将来グローバルリーダーを目指す私たちにとって、この学びは今後のビジネス社会での成長や実践に活かせる貴重な財産となっています。
(GMP学生3年 李知新)
成均館大学訪問
9月26日の午後は、1398年に創立された韓国で最も長い歴史を持つ大学、成均館大学を訪問しました。キャンパスツアーや著名で人気の高い教授2名による特別講義、両校の学生によるネットワークイベントなど、さまざまな学習と活動を体験し、非常に貴重な経験となりました。

最初のキャンパスツアーでは、伝統的な校舎から最新の施設まで、歴史と革新が共存する成均館大学の魅力を肌で感じることができました。
特別講義では、Yongsuk Kim先生が「From Data to Decisions: AI’s Evolution in Platform Business」という論題で、プラットフォームビジネスにおけるAIの発展について要点を絞って分かりやすく教えてくださいました。Andy Kim先生は「Investor Psychology」という論題で、株式市場の投資家の心理についてユーモアを交えながら複雑な内容を直感的に理解できるように解説していただきました。お二人の講義では、講義中に何度も笑いが起きるなど、知的でありながら楽しく温かい雰囲気で学習することができました。


夕食の時間には学生交流の場が設けられ、韓国と日本の同年代の学生同士でお互いの大学生活や将来のキャリアについて語り合い、学生間の心理的距離が一気に縮まりました。
そのあとは、早稲田・成均館の学生2人ずつの4人でレクリエーションを企画しました。言語の壁に配慮した内容を用意していましたが、当日はその心配が不要なほど、両校の学生が積極的にコミュニケーションを取り合い、笑顔で交流を楽しんでいました。その姿を見て、学生同士が国籍や言語にとらわれず自然に関係を築いていく力を強く感じました。
今回の合宿を通して、国や言語の壁を越えて学び合い、協働できる素晴らしさを改めて実感しました。学問的な刺激だけでなく、国際的なつながりを持つことの価値を深く感じる貴重な機会となりました。

(GMP学生3年 木村陽希)
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