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おもしろ科学実験教室 in シンガポール DNA illuminates Secret of Life を開催しました。

おもしろ科学実験教室 in シンガポール DNA illuminates Secret of Life を開催しました。
Posted
Fri, 08 Feb 2019

2019年1月26日(土)、27日(日)の2日間にわたり、シンガポールに所在する早稲田大学系属・早稲田渋谷シンガポール校を会場として「おもしろ科学実験教室 in シンガポール」を開催しました。本企画はシンガポール日本人学校中学部の生徒や現地校に通うシンガポール人中高生、早稲田渋谷シンガポール校の生徒を対象に実施。総計約100名の生徒が参加しました。

だれとだれが「似ている」?ということから遺伝ついて学ぶ現地中高生

初めてやる細かい操作。みんな集中して取り組みました(シンガポール現地中高生)

DNAから生命の神秘について考える

「DNA illuminates Secret of Life」と題した今回の実験教室では、本学の海外実験教室としては初めてとなる生命科学系のテーマで実施。人の持つ性質を決める遺伝子に焦点を当てた講義を受けた後、実際に身体(口腔上皮細胞)からDNAを抽出し、蛍光色素を使ってDNAを光らせました。

参加した生徒たちからは、紫外線の照射により、取り出した自分のDNAが光るのを見て歓声が上がることも。また、個人の持つ性質としてアルコールへの耐性をアルコールパッチテストによって調べてみました。性質の違いの一因となるタンパク質(ALDH2)をモデルとしたオリジナル教材を使用し、実際のタンパク質の機能と構造、遺伝子の関係について体験しながら学びました。

今回参加した現地のシンガポール人中高生が日本語を学んでいるシンガポール教育省語学センター(MOELC : Ministry of Education Language Centre)のタン先生は、「日本語で科学実験に参加する機会がなく、貴重な学習体験となった」と生徒のよい刺激になったことを高く評価されていました。

また、参加した生徒の保護者からは「理科は苦手なのですが、このような形で科学に接する機会を持てて良かった」「実験教室を通して理科は楽しい!もっと知りたい!好きな事を勉強したい!という原点に戻れた」 との感想をいただきました。

早稲田渋谷シンガポール校の生徒から操作を教わる姿も(シンガポール現地中高生)

蛍光色素を加えてランプを当てるとDNAがぼんやり光る姿を見ることができました

肉の品質を検証しよう -PCR解析を用いた食品検査-

早稲田渋谷シンガポール校の生徒は、挽肉の食品検査(PCR解析を用いた混合挽肉の肉種検査)を体験しました。試料のひき肉から、DNAの抽出、PCR法による遺伝子の増幅、電気泳動による遺伝子由来生物の鑑定、という一連の操作にて混合肉種の判定を行いました。見た目やにおいからは何の肉であるかを判断するのに苦労していた生徒たちも、実際に光る電気泳動の結果から肉種を鑑定できることに驚く場面も。

同校の先生からは、「文系選択の生徒にとっても科学、そして早稲田大学に興味を持つよい機会となった」との声がありました。

身近な事例から遺伝子検査の方法を学びました(早稲田渋谷シンガポール校)

スタッフが見守る中、はじめての電気泳動(早稲田渋谷シンガポール校)

この実験教室は、理工センター技術部の職員や本学の機器・装置だけではなく、本学が持つ海外拠点ネットワーク(早稲田バイオサイエンスシンガポール研究所、早稲田渋谷シンガポール校)の物的、人的リソースの活用、現地在住の本学OB等の協力、さらにシンガポール日本人学校、シンガポール教育省語学センターの支援により実現し、多くの生徒たちに科学への興味関心を深める機会を提供することができました。

子どもの頃に見て、聞いて、触って、楽しみながら学んだ体験は科学への興味や関心、知的探究心の育成につながり、将来どの分野に進んでも共通して重要な力になります。科学実験教室等を通じて社会に早稲田の知を還元し、未来を担う子どもたちの知的好奇心を刺激することは、本学の重要な使命のひとつです。

また、この実験教室は社会貢献活動の一環として実施しているだけではなく、早稲田大学が中核となり、シンガポールの中学生や高校生との交流を活発化させ、長期にわたる教育・研究での連携強化も目指しています。

早稲田大学の紹介も熱心に聞き入っていました(シンガポール現地中高生)

実験も成功して笑顔で記念撮影(シンガポール現地中高生)

今回の参加者が将来、早稲田大学の留学生となり、留学生の立場で中学生を指導する。そして、シンガポール・日本・世界で活躍する校友となり、ともに世界の発展に貢献する。このように学ぶ楽しさを次の世代に繋げ、広げていく活動に発展させていくことが、この取り組みの目指す将来像です。