Graduate School of Asia-Pacific Studies早稲田大学 大学院アジア太平洋研究科

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第56回アジア太平洋研究センター(WIAPS)研究会

開催日時

2018年1月15日(月)12:15-12:50

場所

早稲田大学19号館(西早稲田ビル)7階713会議室

参加資格

WIAPS専任教員・助手, WIAPS受入の交換研究員・訪問学者・外国人研究員, GSAPS修士課程・博士後期課程在学生

報告1

報告者

牟 倫海 (武漢大学副教授 /WIAPS訪問学者)

報告テーマ

日本の国家イメージ戦略の変遷:1940、1964、2020年東京オリンピック大会におけるイメージ戦略を中心に

要旨

戦後,国際関係における文化の重要性がますます増加し,国際文化関係という新しい国際秩序が形成してきている。この背景に,国際関係を文化的に構築・脱構築しようとする国際関係理論がつぎつぎと現れ,国家戦略レベルにおいては,国家ソフト・パワーの重要性がよく認められる。国家イメージは国家ソフト・パワーの基礎と思われ,国家イメージ戦略は国家のソフト・パワーを増強するコアだといえる。国家イメージ戦略の策定・実施・評価というプロセスは文化触変〈変容〉の過程とも考えられ,本発表は文化触変〈変容〉論(Eric Kramer; John W. Berry; 平野健一郎)の視点から国家イメージ戦略のメカニズムの構造を理論的に構築しようと試みる。
近代以来の日本はイメージ戦略を巧みに活用できる有数の国の一つとして,時代の変動に応じ,その時代に相応しい国家イメージ戦略を行っていた。その中で,オリンピック大会は日本政府に選ばれた,イメージ戦略を実施する最も重要な媒介の一つであり,1940・1964・2020年東京オリンピック大会における国家イメージ戦略の構想(実施)は近代以来日本の国家イメージ戦略の縮図だといえる。この三回東京オリンピック大会における日本の国家メー戦略を時代背景・目標・媒介・実施基礎・実施主体・実施対象・内容・効果の評価等のファクターから考察した上で,近代以来日本の国家イメージの変遷及びその意義を明らかにする。また,日本の経験から国家イメージ戦略のメカニズムを理論的に検証し,国家イメージ戦略の成敗を決定する要因を明らかにする。

Dates
  • 0115

    MON
    2018

Place

早稲田大学19号館(西早稲田ビル)7階713会議室

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