Waseda Business School (Graduate School of Business and Finance)早稲田大学 大学院経営管理研究科

その他

掛田 茉莉さん
夜間主総合
株式会社資生堂

夜間主総合

卒業した今感じる、人脈の価値。

S02_KAKEDA

本ページをご覧のみなさんは、昼間就業し、夜間学業に励もうという意欲を持つ程、様々な経験や見識や問題意識をお持ちであると考えております。そのように意識の高いみなさんに私がお伝えできることがあるとすれば、就学中にどのような経験ができ、それがどう影響したかという私の実体験を通じた可能性の広がりではないかと感じております。

そこで、本ページでは、以下3点に絞って記します。

  1. 入学した理由
  2. 実際入学してみて感じたこと・在学中に学んだこと
  3. 卒業した今感じること

私の経験がみなさんの何かしらのきっかけになれば幸いです。

1.入学した理由

好奇心から
私が学部卒業以来勤めている資生堂という会社は、かつて日本国内の化粧品事業シェアの50%超を占めておりましたが、現在は10%前後と激減しています。日本国内で営業に関わる仕事を7年程行っていた私はその苦戦の様を毎日肌で感じておりました。そんな中、この苦境の原因について早稲田大学ビジネススクールにすでに通っていらした先輩から、「資生堂が特別なのではなく、かつて製品の品質の高さによって差別化していた企業が、社会インフラの成熟とITによる変化スピードの加速によってコモディティー化し苦戦してる現象は、どの業界でも起こっていることだよ。学校で勉強しているとそういった日常業務で感じる問題意識が既に研究されていることは多くて、教授の考えはもちろんだけれど、実務で問題に対峙している同級生と議論すると、とても刺激的だよ。」と教えていただきました。正直、当時の私には先輩の言葉は半分以上理解できませんでした。
しかしながら、
「経済の中心にいる方は何を考えているのか」
「世界にはどんな知恵や知識があるのか」
について強く興味を持つと同時に、それら多くの知らない世界は私に新しい道を示す第一歩となるように感じました。そして、今まさしく経済の中で価値を生み出そうとしている“ヒト”の息づかいを感じられるその場所に強く興味を惹かれました。

2.実際入学してみて感じたこと・在学中に学んだこと

①学習内容について
経営を考えるときには、戦略、会計、人材、組織、マーケティングなどの要素があり、それぞれのエッセンスが上手く連携したり、強みを差別化したりすることで、その会社は大きく飛躍するという事例や考えを学びました。これらは、どれも好奇心をそそられる内容で時間を忘れて学ぶことができました。ただし、経営に関する基礎知識が全くなく入学した私には授業についていくことは非常に大変でした。なぜならば、私が受けた授業の多くは、知識については自身で事前に学習し、授業の中ではそれぞれが考えた内容をアウトプットすることを求められていたからです。事前の予習に人一倍時間がかかったため眠れない日々がつづきましたが、アウトプットを求められる環境は考えを整理できたり、他の方の切り口を学べたり非常に刺激的でした

さらに、「よい文献や書籍はどのように見つけるべきなのか」「どこに着眼点をおいて新しい分野を学べばいいのか」などの勉強の仕方を知ることができました。

②課外活動について
所属したゼミの影響も大きいのですが、授業だけでなく、勉強会や企業を訪問する旅行など様々な課外活動にも参加することができました。それは、ゼミのように公的なものから、興味を同じくする学友同士で自然発生的に行われるものまでありました。ここでは、“学生”という組織人としてのしがらみに縛られない特権を利用し企業を研究することができるため、先方からも本音の部分を引出せ、より現状に沿った研究ができました。また、早稲田大学の学部生と一緒にグループワークをする機会もあり、学生の率直な意見や、自由な発想に「はっ」と気付くことも多くありました。

③人脈について
授業を受け、グループワークや課題をこなし、そのうえで飲み会に行く。このような2年間により、非常に多くの方と触れ合うことができました。寝不足の極限でグループワークをすることで相手の仕事の進め方や人間性は垣間見えるのですが、その後の飲み会でそれぞれの見えている社会について聞くことができ、人生観や仕事観まで知ることができました。このように腹を割って話せる仲間は、自分の置かれた状況を客観的にみる機会を与えてくれたり、他業界のプロとしてその業界の現状を教えてくれたりと、心強い“先生”になってくれました。

3.卒業した今感じること

一人でも多くの人の可能性を広げるお手伝いができればと思っています。

2年間学んだ成果は「自分の弱みが浮き彫り」になり「自分の強みを自覚できる」ようになったことです。理解力が乏しく、頭の回転が悪い私は、未だ自分が何の専門家になるかはまだ見つかっておらず、模索しております。一方で魅力的な人と知りあい、交流を持つことが得意なことだけは分かりました。

私が所属していたゼミの教授がおっしゃっていたのですが、
『知識は陳腐化するけれど、人脈は価値があがる』
ということを卒業間もない現状でも感じています。つい先日もアンケートを効果的に取るためにはどうしたらいいのかという疑問が生じた時、マーケティング分析に長けている学友に電話することで、すぐに解決することができました。

これからは益々、「学校で学んだこと」「得た友人」全てを発展させることで、自分だけではなくより多く方の人生の選択肢を増やすお手伝いができるのではないかという予感があります。

経歴
2006年 学部卒業後 資生堂入社 営業として福岡に配属
2010年 本社にて総合職事務系の若手営業社員に対する人材育成
企業内大学で営業部門社員に対する研修機会のアレンジメントに従事

※上記はすべて2014年9月時点の原稿・写真です

 

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