夜間主総合
研究職のバックグラウンドと経営を俯瞰する力の両方をキャリア構築の基盤に
研究職として長くキャリアを歩んできましたが、組織を管理する立場になるにつれ、企業価値向上につながる研究活動を実現するには、経営全体を俯瞰する戦略的思考が不可欠だと痛感するようになりました。高いレベルで経営学を体系的に学べる WBSのカリキュラムに魅力を感じて入学を決めました。社会人学生という立場は初めてで、仕事と両立して学生生活をどう充実させるか、最初は分からないことだらけでした。その際に先輩学生から経験に基づく助言を得ることができ、助け合いながら学び合う WBSのラーニングコミュ
ニティの心強さを実感しました。平日は海外との会議で夜間にも仕事が入ることから、土曜に授業を多めに入れるなど両立に努めています。
入学動機である経営全体を俯瞰する力を身につけることを目指し、ゼミは「戦略構想力」を標榜する淺羽ゼミを選択しました。戦略に関する教科書を輪読し、ゼミ生同士が考えや経験談をぶつけ合いながら学びの場を創っています。講義などを通して知る経営学のさまざまな研究テーマと、私自身がこれまで実務の中で直面してきた課題や疑問とが重なることが度々あり、実体験をベースに理論と実践が融合していく感覚を得ています。
社内で日々起こる大小の事象について、その経営的な背景にまで思索を広げて分析し、理解を深められるようになってきたと感じます。自社の研究活動を企業価値向上に効率的に結び付けることを追求し、将来的には医療やヘルスケアの分野において社会貢献できる経営者を目指していく考えです。
略歴
東京大学大学院医学系研究科で博士(医学)の学位を取得。大阪大学の研究所で癌の転移メカニズムに関する研究に従事した後、外資系製薬会社などを経て、エーザイ株式会社に入社。現在はメディカル本部長(執行役員)を務める。 2023年4月入学に WBSに入学し、淺羽茂教授の「戦略構想力」ゼミに所属。
※上記はすべて2024年7月時点の情報・原稿です