Dean's Message

研究科長挨拶

可能性をunlockする経験と出会いがここにある

早稲田大学大学院経営管理研究科長 池上 重輔

早稲田大学ビジネススクール(WBS)は、日本において世界最高水準の学びを提供するビジネススクールを目指し、進化を続けてきました。教育の質の向上、教員・学生のダイバーシティ推進、社会との多様な連携および国際共同研究の促進に一貫して取り組み、その成果は修了生・在学生、企業や大学など多くのステークホルダーから高く評価されています。EQUISおよびAACSBという二つの国際認証の取得は、WBSの教育・研究の質が国際的にも認められていることを示しています。
かつてないスピードで世界が変化するなか、ビジネス環境はますます複雑化し、不確実性を増しています。グローバルな視点は、たとえ事業活動が国内中心であっても不可欠であり、加えて生成AIをはじめとする技術革新、地政学的リスク、価値観の多様化など、多層的な変化を同時に捉える必要があります。このような時代においては、単なる知識の蓄積ではなく、本質を見極め、不確実性下で意思決定し、実行できるリーダーの存在が決定的に重要です。同時に、ビジネススクールで学ぶ人々の動機や目的も多様化しています。「キャリアアップやキャリアチェンジ」「自社の変革」に加え、「ファミリービジネスの発展」や「地域活性化への貢献」など、それぞれが異なる志を持ってWBSに集っています。この多様性こそが、学びの質を高め、新たな価値創出の源泉となっています。
こうした環境変化と学習者の多様化に対応するため、WBS は2026年にプログラムおよびカリキュラムの抜本的な改編を実施しましたが、今後も継続的なアップデートを行っていきます。これらの取り組みは、変化に適応するだけでなく、それを先導する人材を育成することを目的としています。今後も未来志向で進化を続け、グローバルマインドセットを備え、高い倫理観を持ちながら不確実性の中で意思決定し実行できるリーダーの育成を中核に据えた学びを提供していきます。
WBSには、豊富な実務経験を有する教員と、最先端の研究を担う研究者教員がバランスよく揃っており、「Actionable Management Knowledge」の実践というミッションを共有し、理論と実務を往還する教育を展開しています。また、多様なバックグラウンドと高い志を持つ学生が世界中から集い、互いに刺激し合う環境が形成されています。講義、ゼミ、プロジェクトワークを通じて、実際の経営課題に向き合う経験が日常的に行われており、この環境そのものが学びの価値を高めています。
ビジネススクールとは、単に知識を得る場ではなく、自らの可能性を解き放つ場です。WBSのダイナミックな学びの中核をなすゼミでは、討議や研究論文の執筆を通じて、自身の問題意識を深く掘り下げていきます。その過程で、これまで見えていなかった選択肢が具体化し、未来に対する解像度が高まります。だからこそ、決断し、行動する力が養われます。WBSでの1年または2年の学びは決して容易ではありません。講義、ゼミ、プロジェクト・ペーパー等の執筆に至るまで、日々の積み重ねが求められます。しかし、その過程で得られる経験は、単なるスキルや知識を超え、思考の枠組みそのものを変える力を持っています。健全な負荷の中で試行錯誤を重ねる経験こそが、人を大きく成長させます。WBSでの学びを通じて、視野を広げ、思考を鍛え、未来の選択肢を自ら創り出す力を身につけていただきたいと考えています。挑戦の一歩を踏み出す皆さんを、私たちは全力で支援します。ここには、可能性をunlockする経験と出会いがあります。

略歴

池上 重輔教授

早稲田大学商学部卒業。一橋大学より博士号(経営学)を取得。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、MARS JAPAN、ソフトバンクECホールディングス、ニッセイ・キャピタルを経て、2024年9月研究科長就任。

Academy of International Business (AIB) Japan Country Director、国際ビジネス研究学会(JAIBS)理事、異文化経営学会 副会長。早稲田ブルー・オーシャン戦略研究所 所長、早稲田グローバル・ストラテジック・リーダーシップ研究所 幹事。英国ケンブリッジ大学ジャッジ経営大学院MBA、英国国立シェフィールド大学 政治学部 大学院修士課程国際関係学 修士、英国国立ケント大学 社会科学部 大学院修士課程国際関係学 修士。