Policy and History

理念・沿革

理念・沿革

教育理念

人材養成その他の教育研究上の目的

本研究科は、本学が建学の精神としてその教旨に掲げてきた「学問の独立、学問の活用、模範国民の造就」に則り、学問と実務の融合を目指し、経営管理の専門家として必要な高い倫理観を備え、経営に関する高度な専門知識及びビジネスにおける幅広い応用能力を有する人材の育成を教育上の理念とする。

また、本研究科は、(1)ビジネス及びファイナンスに関する高度な専門・実務教育、(2)関連諸領域の高度な知識の修得、(3)ビジネス及びファイナンスのプロフェッショナルのリカレント教育、(4)グローバルなビジネス環境への対応、を教育上の目的とする。

卒業認定・学位授与に関する方針(ディプロマ・ポリシー)

早稲田大学は、本学の総合性・独創性を生かし、体系的な教育課程と、全学的な教育環境と学生生活環境のもとに、多様な学問・文化・言語・価値観の交流を育み、地球社会に主体的に貢献できる人材を育成することを使命とする。

大学院経営管理研究科の使命は、高度な理論と先端的な実践の融合により、ビジネスおよびファイナンスの高い専門的能力を活用して広く国際社会に貢献できるビジネスリーダーを育てることである。

大学院経営管理研究科は、最先端の研究成果を反映したビジネス教育プログラムを適切な基準に基づき履修し、ビジネスリーダーとしての高い実践的な専門知識と高い判断力を修得した者に対して、「経営管理修士(専門職):Master of Business Administration」を、国際社会に通用する高度なファイナンス知識と理論を修得した者に「ファイナンス修士(専門職):Master of Science in Finance」の学位を授与する。

教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

大学院経営管理研究科の目標は、ビジネス社会において専門的能力と的確な判断力を備え、世界的視野で活躍できる全人格的なリーダーたる高度専門職業人を育成することである。

学位プログラムとしては「経営管理修士(専門職):Master of Business Administration,MBA」「ファイナンス修士(専門職):Master of Science in Finance,MScF」の2つがあり、いずれも国際的視野、職業倫理を涵養し、理論と実証、およびその実務への応用を体系的に修得できるバランスのとれた教育体系を提供している。

大学院経営管理研究科には、多様なバックグラウンドをもった者が入学してくると想定している。ビジネスやファイナンスに関する基礎的な知識をすでに有している者は、基礎的な知識を再確認し、入学まで関係の少なかった学問領域の基礎を履修することで、専門的な新しい概念や理念をより深く理解することができる。一方、学部までの教育課程においてビジネス及びファイナンスに関する基礎知識を学んだことのない者は、入学後に基礎的な知識を修得することが、専門的な選択科目の履修や論文の作成のために必要である。

そうした多様な入学者に対応するべく、段階的な学習を明示することとし、講義科目としては、必修コア科目、選択必修コア科目及び選択科目を設置する。また、優れた問題発見・解決能力及び専門性を育成することを目的に、専門研究(専門職学位論文またはプロジェクト・ペーパー)を必修としている。

MBAでは、ジェネラリストとしての人財育成に対応して、必修コア科目も「リーダーシップ」「人材管理」「マーケティング」「会計学」「ファイナンス」「経営戦略」等の経営学の主要分野を広くカバーしている。必修コア科目において広範な基礎知識を獲得した後に、個々の学生の問題意識に関連する選択科目を履修し、さらに論文執筆を通して、「実践知」(Actionable Knowledge)の獲得を目指す。

一方、国際社会に通用する高度金融人財の育成を目的とするMScFの必修コア科目は“Corporate Finance”, “Equity Investment”, “Fixed Income Investment”などのファイナンスにおける最重要領域と、金融工学分野の基礎となる“Mathematics”, “Statistics”, “Econometrics”等で構成される。選択科目についても金融派生商品、リスク・マネジメント等に関する先端的な科目が設置されている。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

早稲田大学は、「学問の独立」の教育理念のもとで、一定の高い基礎学力を持ち、かつ知的好奇心が旺盛で、本学の理念である進取の精神に富む、勉学意欲の高い学生を、わが国をはじめ世界から多数迎え入れる。

大学院経営管理研究科入学者は本研究科を修了した後、将来のビジネスリーダー・経営幹部およびマネジメント・ファイナンス分野のプロフェッショナルとして、修得した高度な専門知識・能力・倫理観を通じて国際社会に広く貢献することを期待する。

どのようなバックグラウンドを有する人であれ、本研究科のカリキュラム・ポリシーに賛同し、自己の将来に向けたビジョンを明確に描き、その実現に向けて意欲と情熱をもって継続的な努力を惜しまない人を受け入れる。

「ファイナンス修士(専門職):Master of Science in Finance,MScF」の学位プログラムにおいては実務経験を入学の必須条件とはしないが、「経営管理修士(専門職):Master of Business Administration,MBA」の学位プログラムにおいては、出願時点で一定年数以上の実務経験を有することを原則とする。これは、自らの実務経験をバックグラウンドとして、これに高度な理論と先端的な研究成果を授けることにより専門職業人となることが期待されているためである。

学位プログラムの学修成果および測定方法(アセスメント・ポリシー)

MBA

  • 学修成果1. 関連分野を概念的に理解し、不確実な環境でも知識を応用できる。
    測定時期:1~2年次
    直接評価:科目等での取り組み状況をルーブリックで評価
    間接評価:学生アンケート
  • 学修成果2. 自律的で建設的な批判的思考力を持ち、口頭および書面によるコミュニケーションができる。
    測定時期:1~2年次
    直接評価:科目等での取り組み状況をルーブリックで評価
    間接評価:学生アンケート
  • 学修成果3. グローバルな視点と倫理観を持ったリーダーシップを持ち、ダイナミックでグローバルな組織をリードすることができる。
    測定時期:1~2年次
    直接評価:科目等での取り組み状況をルーブリックで評価
    間接評価:学生アンケート
  • 学修成果4. 問題発見・解決力:新たな問題を言語化またはモデル化し、解を提案、論理的に説明できる。
    測定時期:1~2年次
    直接評価:科目等での取り組み状況をルーブリックで評価
    間接評価:学生アンケート

MScF

  • 学修成果1. ファイナンスにおける十分な専門知識を持っている。
    測定時期:1~2年次
    直接評価:科目等での取り組み状況をルーブリックで評価
    間接評価:学生アンケート
  • 学修成果2. ファイナンスにおいて重要な問題を発見し,その解決策を提示することができる。
    測定時期:1~2年次
    直接評価:科目等での取り組み状況をルーブリックで評価
    間接評価:学生アンケート
  • 学修成果3. プレゼンテーションとライティングの両面でのコミュニケーション能力を身に着けている。
    測定時期:1~2年次
    直接評価:科目等での取り組み状況をルーブリックで評価
    間接評価:学生アンケート
  • 学修成果4. グローバルな視野を持ち,金融倫理について深く理解している。
    測定時期:1~2年次
    直接評価:科目等での取り組み状況をルーブリックで評価
    間接評価:学生アンケート
  • 学修成果5. 問題発見・解決力:新たな問題を言語化またはモデル化し、解を提案、論理的に説明できる。
    測定時期:1~2年次
    直接評価:科目等での取り組み状況をルーブリックで評価
    間接評価:学生アンケート

経営管理研究科の軌跡

早稲田大学ビジネススクール(WBS)の歩みは、1973年の「システム科学研究所」における1年制ノンディグリー・プログラム開設に始まります。1998年には「大学院アジア太平洋研究科国際経営学専攻」として学位授与型のMBAプログラムを設置し、本格的な経営教育がスタートしました。2006年には、シンガポールのナンヤン理工大学(NTU)ビジネススクールとの連携により、両校のMBA学位を取得可能とする国際的なダブルMBAプログラムも開始しています。

2007年4月には、大学院商学研究科プロフェッショナルコースのMBA夜間主プログラムとの統合を経て、「大学院商学研究科ビジネス専攻」として新たなビジネススクール体制を確立します。一方、2004年4月には、金融ビジネスの中心地である日本橋に、金融を核とした高度専門職業人の育成を目的とする「大学院ファイナンス研究科」を開設し、専門分野の深化にも取り組んできました。

これら二つの教育体系は、2016年4月に発展的統合を果たし、「大学院経営管理研究科」として再編されます。ビジネスとファイナンスの強みを融合することで、分野横断的かつ実践的な教育体制を整え、より高いシナジーの創出を可能としました。

そして2026年4月、経営管理研究科開設10周年という節目にあたり、WBSはプログラムおよびカリキュラムの抜本的な改編を実施しました。変化の激しいビジネス環境や、リスキリング・リカレント教育への社会的要請に応えるべく、日本語によるMBAプログラムを再編し、全日制・夜間主それぞれ1つのプログラムへと統合しています。
全日制では、従来の「全日制グローバル(4月入学)」と「1年制総合」を統合し、標準修業年限1年の「全日制MBA」を設置しました。短期間で集中的に経営力を修得する設計とし、実務からの一時的な離職による学び直しやキャリア転換にも対応しています。
夜間主では、「夜間主総合」「夜間主プロフェッショナル・マネジメント専修」「夜間主プロフェッショナル・ファイナンス専修」を統合し、標準修業年限2年の「夜間主MBA」として再構成しました。働きながら体系的に学び、修了後も持続的に成長できる人材の育成を目指しています。
なお、英語で学ぶプログラムについては、様々な国・地域の学生が集う「International MBA」、高度な金融専門教育を行う「MSc in Finance」、NTUビジネススクールと提携した「Waseda–Nanyang Double MBA Program」を継続し、国際性と多様性を備えた学習環境を維持しています。

WBSは今後も、教育・研究・社会貢献を通じて変化する時代の要請に応え、洞察力と倫理観を備えたグローバルリーダーの育成を目指し、進化を続けていきます。

略年表

1973
昭和48年
早稲田大学システム科学研究所のビジネススクール開講
(企業派遣・ノンディグリーの1年制プログラム)
1998
平成10年
大学院アジア太平洋研究科 MBAプログラム開講
2003
平成15年
大学院アジア太平洋研究科 MOTプログラム開講
2004
平成16年
大学院商学研究科 修士課程プロフェッショナルコース設置
大学院ファイナンス研究科開設
2006
平成18年
早稲田-ナンヤン理工大学(シンガポール)ダブルディグリープログラムスタート
2007
平成19年
大学院商学研究科ビジネス専攻(早稲田大学ビジネススクール)設置
2015
平成27年
WBS研究センターにて「EMBA エッセンス」というエグゼクティブ教育プログラムをスタート
2016
平成28年
大学院経営管理研究科開設
2019
平成31年
国際認証 EQUIS を取得
2020
令和2年
国際認証 AACSB を取得
2022
令和4年
国際認証 EQUIS の再認証を取得
2025
令和7年
国際認証 EQUIS の再認証を取得
2025
令和7年
国際認証 AACSB の再認証を取得
2026
令和8年
プログラム改編・カリキュラム改革を実施