経営戦略と産業進化
担当教員: 淺羽 茂教授
内容
当ゼミは、グループあるいは個人で、学術論文の精読、産業・企業の事例やデータ分析を行い、様々な経済・経営現象を理解することを目的とする。企業と産業の両方を分析レベルとしているのは、企業と環境の共進化という考え方が根底にあるからである。企業は、環境に適応し、他社とインタラクションし、その結果環境を変化させる。その過程で生じる多様な現象や問題、たとえば企業の戦略や組織、企業変革、企業間の競争・協調、その結果としての産業構造と産業進化(参入、企業成長、退出)、競争パターンの変化、技術革新、産業のライフサイクルなどが分析対象である。各自の問題意識や関心に応じて、研究のトピックや学位論文のテーマは多岐にわたる。学位論文としては、既存の理論とかけ離れた事業モデルやアクション・プランの提案は望ましくないが、現実の問題意識が希薄な既存理論の概念整理も望ましくない。MBA プログラムで学んだ理論や枠組みに基づいた現象の理解、事例やデータの分析を通じた既存理論の再検討が期待される。