Faculty of Science and Engineering早稲田大学 理工学術院

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学ぶ楽しさで繋がりを広げる おもしろ科学実験教室 in 台北

2019年3月9日(土)、10日(日)、12日(火)の3日間、「おもしろ科学実験教室 in 台北」を開催。のべ300人を超える小学生が参加しました。本学理工学術院と国際部が主催し、3月9日は台北市私立薇閣国民小学校、3月10日は台北市士林区天母国民小学校、3月12日は台北日本人学校の児童を対象に実施。台湾でのおもしろ科学実験教室は今年で4年目。理工センター技術部職員を中心に台湾留学生や早稲田大学台北国際交流センター(台北事務所)など30人以上のスタッフ体制で、現地企業からの協賛、また現地小学校の協力を得て実施しました。

パスタとメラミンスポンジを使って、より高く、より耐震性のある構造物を考える(台北市私立薇閣国民小学校にて)

パスタとメラミンスポンジを使って、より高く、より耐震性のある構造物を考える(台北市私立薇閣国民小学校にて)

積極的に手を挙げて質問に答える参加者(台北日本人学校にて)

積極的に手を挙げて質問に答える参加者(台北日本人学校にて)

日本や台湾で多く発生する地震をテーマに強い建物構造を考える

「製作振動台了解強化抗震的結構!(ゆらゆらテーブルを作って地しんに強いこうぞうを知ろう!)」と題して、地震に強い建物構造を学ぶ実験教室を実施。小さな地震を起こす「ゆらゆらテーブル(加振器)」の上に設置した簡易的な建物モデルをパスタ(乾麺)で補強します。自ら考え、手を動かし、振動に耐えられる構造を試行錯誤の繰り返しで見つけます。できるだけ少ない本数で、より高い強度を目指すという難題についても、手を止めることなく、時間を忘れ取り組む姿は印象的でした。

ここで学んだ耐震構造のひとつである「筋交い」は、現地小学校の構造にも見られ、その様子を写真で伝えました。参加者からは「これは耐震の意味があったのか!」など科学実験教室と実生活がつながった学びになったという声もありました。またアンケートでは「簡単そうに見えて、深かった。」とのコメントもいただきました。このほか、実験教室当日だけでなく、家に帰ってからも興味を持ち続け、自分で手を動かし、考えることが効果的な学びであると考えており、家庭においても発展した実験ができるような課題を提示するなどの工夫も継続的に行っています。

揺れに強い構造はどのようなカタチかを試行錯誤(台北市士林区天母国民小学校にて)

揺れに強い構造はどのようなカタチかを試行錯誤(台北市士林区天母国民小学校にて)

揺れに強い構造のヒミツは?(台北市私立薇閣国民小学校にて)

揺れに強い構造のヒミツは?(台北市私立薇閣国民小学校にて)

ロボットはモーターだけで動いているわけではない!空気や水の大切な働き

小学生に人気の高いテーマに「ロボット」が挙げられます。ロボットと言えば、電気やモーターで動かすものを想像しがちですが、ロボットは電気やモーターだけで動いているわけではありません。筋肉のような役割として、空気や水が大切な働きをしています。そこで、今回は空気と水の性質に触れ、荷物を運ぶことができるロボットを組み立てて動かす科学実験「“ROBO 吸”是透過空氣或水的力量讓吸盤機器人運送物品!(空気や水のチカラでモノを運ぶロボット「ロボ吸」)」を実施しました。

圧縮性のある空気と圧縮性のない水。言葉で説明すると難しい概念も触ってみると一目瞭然。身近にある空気や水の性質を自然なカタチで伝えることができました。少し難易度の高い作業もありましたが、何度か失敗しながらもあきらめず挑戦する姿が印象的でした。

今回、現地企業の世紀貿易股份有限公司様から、実際に社会で活躍している産業用ロボットの動画も提供いただきました。働くロボットとその動きに焦点を当てた実験は、参加者の貴重な経験になったものと思います。

空気を抜きながら水を充填させるのが難しい(台北市士林区天母国民小学校にて)

空気を抜きながら水を充填させるのが難しい(台北市士林区天母国民小学校にて)

問題点を解決して思わず喜ぶ(台北市士林区天母国民小学校にて)

問題点を解決して思わず喜ぶ(台北市士林区天母国民小学校にて)

海外での実験教室を成功させる強固な支援体制

海外で実験教室を成功させるには、実験教室のテーマ開発だけでなく、「言語」「物品調達・費用」の2つの壁を超える必要があります。前者は早稲田大学台湾留学生会の協力で乗り越えました。今回は17人の留学生が母国での社会貢献に携わりたい、台湾の小学生に早稲田大学を知ってもらいたいとの思いで活躍。年齢の近い大学生が関わることにより、言語の壁だけでなく、子どもたちが親近感を持って楽しみながら学んでいました。後者は現地企業である東京威力科創股份有限公司(東京エレクトロン、TEL)様のご協賛を得て乗り越えました。

このような台湾留学生の活用や現地企業・校友による協力体制の構築には、本学の国際展開を担う国際部および台北国際交流センター(台北事務所)が大きく寄与し、理工センター技術部と連携した強固な支援体制のもと環境を整備しました。また、台北市私立薇閣国民小学校、台北市士林区天母国民小学校および台北日本人学校とも連携し、より多くの小学生に対して学ぶ機会を提供することができました。

学ぶ楽しさで繋がりを深く、そして広げることを目指す

子どもの頃に見て、聞いて、触って、楽しみながら学んだ体験は科学への興味や関心、知的探究心の育成につながり、将来どの分野に進んでも共通して重要な力になります。早稲田の科学実験教室を台湾で展開し、未来を担う子どもたちに、一つでも多くの楽しい「なるほど体験」を提供することが本活動の目的のひとつです。

また、この実験教室は社会貢献活動の一環だけではなく、早稲田大学が中核となり、台湾の小学生と台湾留学生、現地の企業・小学校との交流活発化にもつなげ、長期にわたる教育研究連携強化も目指しています。アンケートで、「もし機会があれば早稲田に行って勉強したい。」というコメントをいただきました。実験教室の参加者が将来、早稲田大学の留学生となり、留学生の立場で小学生を指導する。そして、台湾・日本・世界で活躍する校友となり、校友の立場で支援していただく。このように学ぶ楽しさを次の世代に繋げ、広げていく活動に発展させていくことが、この取り組みの目指す将来像です。

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