全日制グローバル
体系的な知識に基づく思考力や分析力を礎に実務と研究に邁進したい
祖父が創業し、父が事業拡大した社会福祉法人を3代目として受け継ぎ、理事長に就任したことがWBSへの入学のきっかけです。社会福祉法人という特殊な業態が地域の信頼に応えながら事業継続を果たし、さらに事業の枠を超えて地域貢献できる可能性について検討したいと考えました。
これまで実務と人間科学研究の両側面から、福祉業界における人材不足に関する組織マネジメントについて知見を深めてきましたが、一方で自身の視野が狭くなっていたことにもWBSに入学して気づかされました。特に経営者として経済学や会計学の見識を持つ必要性を強く感じたことから、「企業の経済学」や「財務分析と財務管理」などの科目も履修。福祉業界特有の実務や会計基準の視点を拡大し、より体系的な知識に基づく思考力や分析力を身につけることを目指しています。また、過去に博士論文で取り組んだ研究テーマを心理学ディシプリンでより深く分析検討したいとの考えから、組織行動ゼミを選択しました。竹内先生は実務における具体的な組織行動を瞬時に理論と結び付け、心理学領域に関する広いご見識から丁寧にわかりやすく理論構築や研究情報を教えてくださり、理解を着実に深めることができています。
今後はWBSで得た学びを基盤とし、福祉業界を取り巻く社会情勢を踏まえた事業展開を検討・推進し、100年経営を目標に次世代へ経営のバトンをつなぐことをキャリアゴールとしています。本学で学んだ経済学や心理学、社会学、会計学などの多角的な視点を取り入れながら、引き続き実務と研究に邁進していきます。
略歴
早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。信託銀行を経て社会福祉法人に転職。介護支援専門員や高齢者施設管理者などを経験したのち、法人本部にて児童福祉施設および高齢者福祉施設の開設準備業務全般に従事。現在は同法人の理事長を務める。2022年4月WBSに入学。竹内規彦教授の「組織行動」ゼミに所属している。
※上記はすべて2023年7月時点の情報・原稿です