School of Commerce早稲田大学 商学部

2024年度第4回GMPフォーラムを開催しました(2024/10/29)

2024年度第4回GMPフォーラム
日時:10月29日 (火) 15:05~18:30
場所:11号館505教室

第4回フォーラムでは、「気候変動問題」をテーマにプレゼンテーションとディスカッションを行いました。今回は、Business(企業)、NGO(非政府組織)、Governments(政府)からなる9つのステークホルダーグループを編成し、マレン先生からいただいた事前課題に取り組みました。事前課題では、「各ステークホルダーがどのような気候変動対策を講じるべきか」について議論を重ね、各グループが3つの施策を考案しました。そしてフォーラム当日、5分間のプレゼンテーションにてそれらの施策を発表しました。

マレン先生による本日のフォーラムの説明

前回のフォーラムでは、事前課題の審査を通過したグループのみがフォーラム当日に発表する形式でしたが、今回は全グループが発表を行う形式が採用されたため、どの参加者もより緊張感を持って臨んでいる様子でした。発表後には、どの施策を実行するべきかについてステークホルダー間で複数回にわたる交渉と投票を行いました。投票で最も多くの支持を集めた施策は、「En-Roads」という気候変動シミュレーションツールを使用して効果を検証し、パリ協定で掲げられた「地球温暖化を2℃未満に抑える」という目標の達成に向けてシミュレーションを重ねました。

各グループが考案した施策は、「ドローンの活用を通じた再植林」、「Agroforestry(農業と森林管理の融合)を通じた農業効率化・環境保全」、「発電所や化学工場でのCCS(二酸化炭素を分離・回収し、地下に貯蔵・注入する方法)導入を通じたCO2排出量削減」など、独創的なアプローチから高度な専門知識を駆使したものまで非常に多様であり、気候変動対策についてそれぞれの知見を深める良い機会となりました。また複数回の投票を通じて最も支持を集めたのは、製造・サービス業グループによるエネルギー効率の促進に関する施策であり、その実現可能性や波及効果の高さには目を見張るものがありました。


第1回目投票の結果

私は「金融機関グループ」に所属し、「Results-based finance(成果連動型資金提供)」や「カーボンクレジットの流通プラットフォーム構築」という施策をメンバーとともに考案しました。中でもカーボンクレジットについて調べる過程で、カーボンクレジットに関する統一的な規則が設けられていないこと、それ故にクレジットや流通市場への信頼性が低いという現状を知り、この課題に対する取り組みが急務であることを強く実感しました。またフォーラム全体を通じて、気候変動対策を進める上ではステークホルダー間の連携・協働が極めて重要であることを再認識しました。

 「金融機関グループ」のプレゼンテーション

これからの社会を担う私たちにとって、「社会問題を深く理解し、その問題に対して自分の意見を持つ」という姿勢は必要不可欠です。今回のフォーラムは、まさにその姿勢を育むための貴重な機会となり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

(GMP学生3年 櫻井華保)

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