2024年9月23日から9月27日まで、シンガポールで海外合宿を行い、57名のGMP生が参加しました。与えられた課題に英語でプレゼンテーションを行った現地企業訪問、シンガポール国立大学での講義やシンガポール経営大学での国際交流、現地稲門会の方々をお招きしての「GMPキャリアフォーラムin Singapore」など数多くの学習の機会がありました。
なお、本研修にかかる費用の一部にはGMPへのご寄付を活用させていただきました。参加したGMP生にとっては、グローバルリーダーへの成長のために非常に実りの多い合宿になりました。
以下は、本研修を通じて貴重な学習経験を積んだ学生によるレポートです。
▶現地企業訪問(Aグループ:ダイキン工業・EY訪問)
▶現地企業訪問(Bグループ:三井物産・ONE訪問)
▶シンガポール国立大学(NUS)訪問
▶シンガポール経営大学(SMU)訪問
▶GMPキャリアフォーラム in Singapore
▶早稲田渋谷シンガポール校訪問
▶現地企業訪問(Aグループ:ダイキン工業・EY訪問)
9月24日の午前にAグループは、ダイキン工業シンガポール支社様を訪問しました。社員の方から事業内容の説明を受け、現地法人の社長から今後の事業方針や市場の見通しについてお話を伺いました。その後、GMP生が英語でプレゼンテーションを行いました。
エアコンの世界のトップシェアを占めるダイキン工業様が、需要の変化をどのように認識し、事業に反映させているのかを直接お聞きすることができ、非常に価値のある体験となりました。また、社員の皆さんが実際に働いている様子を見学し、活発な議論が交わされている職場環境を目の当たりにすることで、海外で働くことを具体的に想像する良い機会となりました。
午後は世界有数のコンサルティング会社のEY様を訪問しました。社員の方から事業内容についてご説明いただいた後、GMP生が英語でプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションでは、学生同士では気づきにくい点についてもアドバイスをいただき、多くの学びが得られました。その後、社員の方々の役割や業務内容について詳しく伺い、さらに小グループで社員の方と直接お話しする機会もあり、コンサル業界を志望する学生にとって非常に有意義な時間となりました。
今回の訪問を通じて、学生たちは実際のビジネス環境を体験し、事業内容についても深く学ぶことができました。また、プレゼンテーションスキルや資料作成の技術についても多くの貴重なフィードバックを得ることができました。訪問を通じて得られた知識や経験は、今後の学びやキャリアにおいて大きな財産となることを確信しています。
(GMP学生4年 奥羽聖華)
▶現地企業訪問(Bグループ:三井物産・ONE訪問)
Bグループは三井物産様、ONE様を訪問しました。グループを6班に分け、事前にいただいた課題に答える形でプレゼンテーションを行いました。
三井物産様への訪問では3つの班が「三井物産はAPAC諸国で今後どのようなセグメントでどのような事業を行っていけば良いのか」という課題に関して英語のプレゼンを行いました。各班が日頃の学びを活かして「インドネシアにおける鉄道事業」や「ベトナムにおけるプラスチック容器事業」、「ASEAN諸国における介護事業」など、三井物産の持つ強みと現状の課題を掛け合わせたプレゼンを行いました。フィードバックセッションで現場の社員の方々から鋭いフィードバックをいただき、ディスカッションを重ねました。「素晴らしいビジネスを作る際には妥協は一切許されない」という言葉をいただき、とても感銘を受けました。「これって何だろう」と突き詰めてキーワードを深掘りし、いざ深掘りされた時に回答できない事象を極限まで減らすことで非常に強い説得力を生み出せると学びました。「実際に事業を行う際に聞くような事項を敢えて質問した」という社員の方々の真剣な向き合い方に感銘を受けるとともに改めて自らの提案の詰めの甘さを認識させられたほろ苦い経験でした。
普段、ビジネスをされている中での実際の目線や温度感を体感でき、私たちの提案と実際のビジネスの違いを痛感させられるとともに、より幅広く、深い視点で社会課題を見つめる力と、ビジネスに対する解像度の重要性を改めて感じました。
ONE様への訪問では、先方からの会社紹介と学生からのプレゼンテーションを行い、社員の方からのフィードバックもいただきました。海運業界において革命的な取り組みとして設立された同社の歩みや今後の方向性について理解を深めることができました。また、プレゼンテーションでは「今後のコンテナ船事業周辺についての新規ビジネス」という少々難しい課題に対してもアイデアを考え堂々と英語でプレゼンテーションや質疑応答をしている姿はGMP生らしく大変印象的でした。
また、パネルディスカッションでは、登壇されていた社員の方が、海運というグローバルな業界において、日本国内の戦いではなく世界に目を向け、グローバルな競争力を持つ企業を作るためにこの会社が生まれたことや、現在困難に直面している業界の中で様々な手段で成長しようとしていることを話されていた姿がとても印象的でした。「日本」から「世界」へ。既存の事業の枠に囚われることなく常に新たな機会を伺う。変化の激しいグローバル環境で活躍することを将来期待されている私たちにとって最も重要な視点を再認識させられました。
三井物産様、ONE様への訪問を通じて、総合商社業界、海運業界に関する知見を広げることができたことはもちろん、私が得た最大の学びは、①ビジネス向き合う姿勢、②グローバルビジネスにおける固定観念の不必要性、③視野を広く持つ重要性です。このように、学生にとって普段触れ合う機会のない方々と実際に異国の地で議論を行うという貴重な経験ができました。今後もこの学びを活かし、自身のキャリア選択、キャリア形成の糧とします。
(GMP学生3年 上村大地)
▶シンガポール国立大学(NUS)訪問
9月25日の午前は、シンガポール国立大学(NUS)を訪問し、NUSの教授による講義、学生との交流やキャンパスツアーなどの様々なイベントが行われました。
講義に関しては、NUSのPasha教授とSam教授の講義を受講しました。パシャ教授には「アジアの経済成長を考慮した上で今後必要とされる考え方」、サム教授には「情報を処理する際のバイアスについて」というテーマで講義を行っていただきました。講義中は、教授の方々の問いかけに対して積極的に意見を述べるGMP学生の姿が多数見受けられました。
講義の後は、NUSの学生と共に昼食をとり交流を深めました。談笑している中で多くの学生が日本のアニメや漫画を通じて仲良くなっている様子が印象的でした。昼食を食べた後は、NUSの学生たちがキャンパスツアーを行ってくれました。お気に入りの勉強スペースや人気のカフェなど紹介してくださり、大いに親睦を深めることができました。
このシンガポール合宿で世界トップクラスの講義を受け、現地の学生たちと交流できたことは、大変貴重な経験でした。自分の凝り固まった考えや先入観に気づいた学生も多いと思います。今後もGMPのネットワークを広げていくなかで、様々な人々と関わり、様々な経験をすることで世界を牽引するグローバルリーダーを目指していきたいと考えています。
(GMP学生3年 茶野木陽彩)
▶シンガポール経営大学(SMU)訪問
9月25日の午後は、シンガポール経営大学(SMU)を訪問し、SMUの教授によるシンガポールとSMUの紹介、GMP生による早稲田大学とGMPの紹介、そしてGMP生とSMU生の学生交流などが行われました。
まず、SMUのDavid教授がGMP生に対して、シンガポールとSMUの歴史や特徴について説明しました。初めてシンガポールを訪れたGMP生も多く、ビジネス以外の視点から見たシンガポールは非常に刺激的で、その後のCity Tripや現地の方々との交流がさらに深いものになると感じました。
次に、GMPの Student Comittee 委員長がGMP生を代表して、SMUの教授や学生に向けて、早稲田大学とGMPについて紹介しました。早稲田の創設者である大隈重信や早稲田の三大学教旨、それに基づくGMPのゴールや活動内容についても網羅的に説明しました。SMUの方々は興味深そうに話を聞いてくださり、GMP生にとっても非常に意義深い時間となりました。
最後に、SMUの学生との交流が行われました。アイスブレイクから始まり、SMUとGMPの学生混合のチームで、紙を使ってできるだけ高く積み上げるレクリエーションを行いました。各チームが工夫を凝らし、活発に取り組みました。この活動を通じて現地の学生と打ち解け、楽しい時間を過ごすことができました。
SMUの訪問を通じて、他大学の学生と交流し、私たち自身を世界に向けてプロモーションする貴重な機会を得ることができ、世界から見た早稲田大学やGMPの存在について考える良い機会となりました。
(GMP学生4年 吉村龍二)
▶GMP キャリアフォーラム in Singapore
9月25日の夜は、シンガポール稲門会の9名の校友をお招きしてGMP キャリアフォーラム in Singapore が開催されました。会場は海辺のヨットクラブで、インフラ、コンサルティング、海運、金融などさまざまな業種で活躍されている校友の方々から、貴重なお話をうかがいました。
キャリアフォーラムでは、まず稲門会の皆様の自己紹介からスタートし、その後各テーブルに分かれて生に貴重なお話をいただきました。GMP生から仕事やキャリアについての質問が寄せられる中、特に多かったのは海外での就業に関するものでした。シンガポールで実際に働いておられる校友の方々のご苦労や楽しみを直接伺える機会は非常に貴重で、グローバルなキャリアを目指すGMP生にとって大変興味深いものになりました。
このキャリアフォーラムは、就職活動を行っている3年生にとって業界を理解するための良い機会となり、4年生には今後のキャリアについて考えるきっかけとなりました。そして、グローバル化が進む現代では、日本国内だけでなく世界で活躍できる能力を持つことが必須であることを再認識しました。この貴重な経験を通じて受けた刺激をGMP学生一同今後のグローバルリーダーとしての成長に活かしていきたいと思います。
(GMP学生4年 湯浅博斗)
▶早稲田渋谷シンガポール校訪問
9月27日の午後は、広田教授・矢後教授とGMP生13名で早稲田大学系属校の早稲田渋谷シンガポール校を訪問しました。GMPの紹介や商学部のリアルな紹介、班に分かれての進路相談会を行いました。進路相談会では、大学生活だけでなく、就職活動についても高校生から質問をいただき、将来のキャリアを真剣に考えている彼らの志高い姿に大変刺激を受けました。また、われわれが商学部を選んだ理由や学んでいる内容についてお話しさせていただき、GMP生にとっても大学生活を振り返るいい機会になりました。この訪問が高校生にとって進路を考える際の参考になれば嬉しく思います。
(GMP学生4年 中内悠斗)