- News
- 中出ゼミ 「全国学生保険学ゼミナール」で1・2位受賞
中出ゼミ 「全国学生保険学ゼミナール」で1・2位受賞
- Posted
- 2026年1月9日(金)
12月6日、7日に、東洋大学にて「全国学生保険学ゼミナール(Risk and Insurance Seminar)」の全国大会が開催され、全国から保険やリスクを研究する16大学32チームが日頃の研究成果を発表しました。
早稲田大学商学部からは、中出哲教授のゼミナールに所属する3年生3チームが出場し、新しい保険制度の提案を行いました。審査の結果、保険実務家が選出するMNP(Most Notable Presentation)と出席学生全員が投票して選出するMIP(Most Impressive Presentation)の各部門において、本学から出場した3チームが1位または2位に入賞しました。
1班は、高齢者の孤独感解消を目的とし、コミュニケーションに着目した新しい健康増進型保険「CommuniCare特約」の創設を提案しました。家族との通話や社会参画プログラムへの参加に対しポイントを還元する仕組みです。複数保険会社の連携に加え、官民連携によって社会保険制度とも結び付けることで、高齢者の健康増進と介護負担の軽減を図り、日本の保険制度の持続可能性に貢献することを目指す提案です。
2班は、脱毛サロン等における前払い契約企業の倒産リスクに備え、個人版の信用保険「Credisure」の創設を提案しました。保険会社による審査とクレジットカード会社との連携により、企業の健全経営促進と消費者の損害填補を両立させる提案です。安心して契約できる環境を整備するとともに、保険・カード業界にも新たな事業領域となる互恵的なモデルです。
3班は、港湾混雑などによる国際物流の遅延による損害を補償するパラメトリック型保険「Supply Chain Stability Insurance(SCSI)」を提案しました。客観データをトリガーに、初動対応費用と事業再開費用を二段階で迅速に、指数に基づく保険金を支払う画期的な方式です。既存の海上保険などでは補償が難しい機能不全リスクに対応し、サプライチェーンのレジリエンス強化を支える保険として企画したものです。
ゼミ生はアイデアを固めていくために、社会課題や政策の調査に加え、保険会社や法律の専門家へのヒアリング、保険数理上の試算、さらには社会的効果の定量分析など、半年以上の検討を続けて構想をまとめました。
本大会を通じて、保険制度が社会課題の解決において大きな可能性を秘めていることを再認識し、保険への関心を一層深める機会となりました。
(中出ゼミ3年 上野遥大)
