School of Commerce早稲田大学 商学部

2024年度第5回GMPフォーラムを開催しました(2024/11/26)

2024年度第5回GMPフォーラム
日時:11月26日(火) 16:00-18:00
場所:電通東京オフィス(東京都港区)

第5回GMPフォーラムでは、東京の汐留にある株式会社電通様を訪問しました。今回の訪問にあたり、事前に電通様から、「食品メーカーX社がSDGsを意識した環境負荷の低い素材を使用した商品の開発を検討している。X社とともにその商品を開発し、東南アジアで展開するにあたっての(1)事業戦略、(2)商品コンセプト、(3)マーケティングプランを考えて下さい」という課題をいただきました。GMP生はこの課題に取り組んで準備を進め、当日は2つのチームが独自の提案をプレゼンテーションしました。

1つ目のチームは、ベトナム市場の乳糖不耐症や乳製品アレルギー対応の不足、健康志向の高まりに着目し、カシューナッツを原料とした植物性粉ミルクの開発・販売を提案しました。ベトナムの育児世代や高齢者をターゲットに、日本製の安心感や高い栄養価を強みとして、商品のブランド力を高める戦略を立案しました。2つ目のチームは、ベトナムのコーヒー文化や持続可能性のニーズをふまえて、ライスプロテインを活用した環境配慮型ストローの開発と普及を提案しました。現地調達やデジタルトランスフォーメーション(DX)を活用して低コストで高品質な商品を提供することで、日本とベトナムの経済・文化交流を促進するとともに商品のブランド価値向上を目指しました。

これら2つのチームのプレゼンテーションに対しては、社員の方々から「発想が良い」「幅広く網羅的だった」と評価をいただく一方で、時間配分や事業提案の具体性に関する課題も指摘されました。また、海外事業を展開する際には、現地の文化や市場の特徴をしっかり理解したうえで、現地の社会が抱える課題を正確に捉えることが大切であると認識しました。その上で、事業戦略によっては、人々の心に残る象徴的なアイデアや話題性のある施策を考え、まずは短期的に注目を集めることが重要な場合もあると感じました。そして、実際の市場の反応をもとに改善を重ね(PDCAサイクル)、事業の中長期的な成果や成長につなげることの重要性も学びました。

私たちのプレゼンテーションにいただいたコメントに加えて、電通様のビジネスの紹介やその後の社員の方々のお話を通じて、現代社会において広告業界が担う役割について深く理解することができました。広告業界の現場では、商品やサービスの本質を掘り下げ、ターゲットの深層心理やインサイトを理解したうえで、その魅力を一言や短い表現(言葉やビジュアル、映像など)に凝縮し、最大限に輝かせるスキルが求められるとのことです。広告とは「可能性を見つけ出す仕事」であり、単なる商品やサービス宣伝ではなく、人々の心を動かすポイントを見つけ出し、時代に求められる新たな価値を生み出す役割を担っていることを実感しました。

プレゼンテーション後のオフィスツアーや社員の皆様との交流では、電通の皆様が終始笑顔を絶やさず、私たち学生が話しやすく質問しやすい雰囲気を作ってくださったことに、心から感謝しています。また、訪問直後から私たち学生に対し、このような機会を提供できたことへの感謝の言葉を何度も伝えていただき、社員の方々の温かい対応にふれて、電通という会社の懐の深さと会社の魅力を改めて実感しました。

今回の企業訪問を通じて、広告業界の可能性や重要性を深く理解するとともに、私自身の将来やキャリアを考える大きなきっかけとなりました。この学びを今後に生かし、将来の目標に向けてさらに努力してまいります。改めまして、貴重な学びと素晴らしい時間をくださった電通の皆様に、心より御礼申し上げます。

(GMP学生3年 壷井野乃華)

 

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