名誉博士 桜井正光氏のご逝去をお悔やみ申し上げます
早稲田大学名誉博士、桜井 正光 氏が2024年1月24日に逝去されました。
桜井 正光氏は1942年東京都に生まれ、都立墨田川高等学校を経て、早稲田大学第一理工学部工業経営学科に入学し、1966年に卒業しました。卒業後は株式会社リコーに入社、1984年からRicoh UK Products Ltd. 取締役社長として英国に赴任し、欧州における株式会社リコーの現在の確固たる地位を築かれました。その功績が称えられ、2003年には英国から名誉大英勲章第三位(C.B.E)、2006年には仏国からレジオン・ドヌール勲章オフィシエ(4等)が授与されています。
1992年からは株式会社リコー 取締役、常務取締役、代表取締役社長を経て、2007年に代表取締役会長に就任し、2017年に特別顧問を勇退するまで、一企業のみならず業界全体の発展に多大な貢献をされました。また、経済界の発展にも尽力され、社団法人日本経済団体連合会常任理事等を経て、2007年からは社団法人経済同友会代表幹事として、日本全体の企業経営者を束ねて、経済界のトップリーダーとしても活躍されました。
本学においては、早稲田大学創立125周年記念事業や大学院創造理工学研究科経営デザイン専攻設立にあたり、第一線の経営者の立場から卓抜した助言をいただき、これらの推進役として大きく寄与されました。
本学はその多大なる功績を称え、2010年4月に名誉博士の学位を贈呈いたしました。
謹んでお悔やみ申し上げます。

2010年度入学式(2010年4月1日 )にて

名誉博士号贈呈式にて白井総長(当時)とともに