釜本 邦茂 氏のご逝去をお悔やみ申し上げます
早稲田大学スポーツ功労者、釜本邦茂氏が2025年8月10日に逝去されました。
釜本邦茂氏は、1963年に早稲田大学第二商学部に入学し、4年間で関東大学リーグにおいて優勝3回、自身も4年連続得点王に輝くなど、目覚ましい活躍をされました。また、1963年度、1966年度の天皇杯全日本サッカー選手権大会でも優勝を果たし、早稲田の強さを世に示しました。本学在学中の1964年には19歳で日本代表に初選出され、東京オリンピックに出場。1968年のメキシコシティーオリンピックではエースストライカーとして日本代表チームを牽引し、7得点2アシストの大活躍を見せて同大会の得点王に輝き、日本サッカー史上初のオリンピック銅メダル獲得に大きく貢献されました。
指導者としても活躍された後、日本サッカー協会においては、理事、副会長、協会顧問などの要職を歴任され、さらに2002年FIFAワールドカップ日本組織委員会理事、2002年強化推進本部長を務めるなど、日本サッカーの発展と強化に取り組まれました。加えて、少年サッカーの指導やユース年代の育成にも尽力され、同氏が全国各地で主宰するサッカー教室では、のべ50万人を超える子供たちの指導にあたり、多くの逸材を輩出されました。
本学はその顕著な功績をたたえ、2019年4月に早稲田大学スポーツ功労者として表彰いたしました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
早稲田大学スポーツ功労者について
本学は、創立百周年を記念して1982年10月にスポーツ功労者表彰規程を制定し、スポーツの振興に顕著な功績のあった校友をスポーツ功労者として表彰しています。スポーツ功労者は、永年にわたりスポーツ界に貢献した70歳以上の者であって、且つオリンピック大会3位以内の入賞者・世界選手権大会3位以内の入賞者・世界記録樹立者・国際的功労者およびこれに準ずる国内的功労者のうち、いずれかに該当する者の中から選定しています。