※第18回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」贈呈式 式辞・講評 はこちら
【公共奉仕部門 大賞】
NHKスペシャル「戦慄の記録 インパール」 NHK総合テレビ
NHKスペシャル「戦慄の記録 インパール」取材班代表 三村忠史氏の挨拶
この度は、非常に栄誉ある賞を頂きましてまことにありがとうございます。スタッフ一同、今日また感激を新たにいたしています。
NHKスペシャル「戦慄の記録 インパール」を取材・制作したスタッフは、歴史番組の専門家ではありません。NHKの中で報道番組と呼ばれる番組を担当しています。通常は、日々のニュースや事件を視野に入れながら、ストレートニュースの後列で報道番組を制作しています。今回の番組を制作するにあたっては、報道番組に携わる人間として、インパール作戦の中に現代社会に通底する病理があるのではないかということを念頭におきながら取材をしてきたつもりです。そのことが、評価の一端となったならば、こんなにうれしいことはございません。
今、放送を巡る環境は変化の中にあり、緊張を強いられることも少なくありませんが、いつも立ち返るのが放送法です。放送法の第1条第3項には、「放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること」と定められています。
常にそのことを念頭におきながら、これからも番組を作っていきたいと思っております。本日はどうもありがとうございました。
なお、三村様は、第17回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」公共奉仕部門において、NHKスペシャル「ある文民警察官の死」取材班 代表として大賞を受賞されており、2年連続の受賞です。