早稲田大学では、理工学部のある西早稲田キャンパスをはじめとして、早稲田キャンパス、研究開発センター、所沢キャンパス、本庄キャンパスなど、さまざ まな箇所で薬品や高圧ガスなどの化学物質を使用しています。化学物質はあやまった使い方をすると、爆発や火災など、非常に危険な状況をともなう恐れがあり ます。本学は安全に対する法令を順守し、社会に対して責任を果たすための体制を整えているところです。そのために、大学で使用するすべての薬品にバーコー ドを貼り付け、Webによって化学物質の出入りを管理する全学共通の化学物質管理システムを2005年度に構築しました。
これによって、各研究室・実験室 から自室の在庫薬品をWebから閲覧することが可能となり、また万が一、火災が発生した場合にも、出火場所の在庫薬品情報を、出火後数分以内に消防署等に 伝える体制を整備することができました。
2006年度には、システムの在庫薬品情報と実際の在庫薬品とを照合し、その結果をデータに反映させて、データ精度を高めました。また、理工学部において、高圧ガスについても化学物質管理システムでの管理を始めました。
2008年度には、安全e-learningプログラムを制作し、研究活動がどのように環境に負荷を与えているか、実験をするうえでどのようなリスクがあり、そのリスクを回避するために何をすべきかをあらかじめ学ぶことができる体制を整備しました。
今後も、安全に関する講義・講習会を充実させ、より安全な研究・実験環境を整えるなど、ソフト・ハード両面において安全な化学物質管理を推進していきます。