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中出哲ゼミ INID2026国内決勝大会で優秀賞・奨励賞を受賞
- Posted
- Tue, 16 Jun 2026
2026年5月30日、慶應義塾大学三田キャンパスにて開催された保険アイデアコンペティション「INID2026(Insurance Ideathon)」国内決勝大会において、本学商学部・中出哲教授ゼミナールから出場した2チームが、それぞれ優秀賞と奨励賞を受賞しました。
INIDは、日本の大学生・大学院生を対象とした保険分野のアイデアコンペティションです。学生が保険の新たな可能性を考え、社会課題の解決につながる制度やサービスを提案する場として開催されています。国内決勝大会では、一次審査を通過したファイナリストが、保険業界の実務家や専門家を前にプレゼンテーションを行いました。

優秀賞を受賞したメンバーの4人
優秀賞を受賞した「海上輸送における遅延損害を補償する新保険 ―Supply Chain StabilityInsurance(SCSI)―」は、海上輸送の遅延によって企業が被る損害に着目した提案です。近年、国際情勢の不安定化や物流網の混乱により、原材料や部品の到着遅延が企業活動に大きな影響を与えています。特に中小企業では、納期遅延に伴う違約金や追加費用が大きな負担となる一方、既存の保険では十分にカバーされにくい場合があります。本提案では、遅延日数などの客観的なデータに基づいてパラメトリック方式で保険金を支払う仕組みを取り入れ、損害額の個別算定に時間を要する従来型の補償とは異なる、迅速で透明性の高い制度設計を目指しました。サプライチェーンの安定化に資する実効性の高い提案として評価されました。
奨励賞を受賞した「クレジットカード組み込み型個人版保証保険Credisure」は、前払いサービス企業の倒産リスクから消費者を守ることを目的とした保険スキームです。脱毛サロン、フィットネスジム、語学教室など、サービス提供前にまとまった金額を支払う契約では、事業者が倒産した場合、消費者が未利用分のサービスを受けられず、返金も十分に受けられないおそれがあります。本提案では、クレジットカードに補償を組み込むことで、消費者が追加の手続きを行わなくても補償を受けられる仕組みを構想しました。奨励賞を受賞したメンバーCredisureの特徴は、単に倒産後の損害を補償するだけでなく、保険会社とクレジットカード会社が連携し、企業の信用情報を分析する仕組みを取り入れた点にあります。決済データや信用情報を活用して企業の経営状態を把握し、リスクに応じた保険料を設定することで、前払いサービスを提供する企業に健全な経営を促す効果も期待されます。消費者保護と市場全体の健全化を同時に目指す点が、保険の新たな役割を示す提案として評価されました。

奨励賞を受賞したメンバーの3人
INID(Insurance Ideathon)※外部リンク
