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中出 哲ゼミ 2025年度保険商品アイデアコンテストで1・2位受賞
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- Wed, 15 Apr 2026
全国学生保険学ゼミナール(Risk and Insurance Seminar)主催による2025年度保険商品アイデアコンテストで、本学商学部・中出哲教授ゼミナールから応募した2チームの作品がそれぞれ1位・2位を受賞しました。
審査は、損害保険、生命保険の業界団体、保険新聞社などの保険の専門家らによって約2か月をかけてなされ、3月下旬に結果が公表されました。
1位を受賞した「海上輸送における遅延損害を補償する新保険」は、物流遅延が製造業に与える財務リスクに対し、補償空白に陥りやすい中小メーカーをターゲットとした保険です。この提案では、実際の損害額を詳細に精査する手間を省き、遅延日数などの客観的なデータに基づいて迅速に保険金を支払うパラメトリック型を導入し、初動対応から納期遅延に伴う取引先への違約金までを幅広くカバーする独創的なスキームが特徴です。昨今の不安定な社会情勢に即した社会的意義の高さや、客観データに基づく透明性の高い即時支払いによって、サプライチェーンのレジリエンスを実効的に高める制度設計が高く評価されました。
また、2位を受賞した「クレジットカード組み込み型個人版保証保険」は、近年社会問題化している前払いサービス企業の倒産リスクから消費者を守るための提案です。サービス提供企業が保険料を負担してクレジットカードに補償を付帯させることでより多くの消費者に補償を提供し、カード会社の決済インフラと、独自の信用度のスコアリングを活用するスキームが特徴です。身近な倒産リスクに対応する社会的意義の高さや、既存の決済・与信インフラを連携させることで前払い市場全体の健全性と安心を実効的に高める制度設計が高く評価されました。
ゼミ生は、国内外の社会課題や既存の保険制度、関連する統計データを幅広く調査しました。研究の過程では、物流や金融、法規制といった多角的な視点から社会や経済の現状を分析し、実務家へのヒアリングや数理的な試算を自ら行うなど、主体的な活動を続けてきました。
新しい制度を立案するプロセスを通じて、保険が経済の循環や社会の安定を支える重要な役割を担っていることを実感しました。保険学という学問を入り口として、社会や経済の仕組みを多角的に捉える面白さを実感し、専門的な学びへの関心を一層深めることができました。
