名誉博士 出井伸之氏 のご逝去をお悔やみ申し上げます
早稲田大学名誉博士、出井伸之氏が6月2日に逝去されました。
出井伸之氏は、1995年のソニー株式会社社長就任以来、工業化社会から知識情報化社会への移行という時代の趨勢を見据え、世界初のエンタテインメント・ロボットや高性能ゲーム機の開発、インターネット専業銀行の設立等に象徴される新機軸を積極的に打ち出し、IT時代の最先端企業をリードされました。
また、執行役員制度を発案・導入して企業改革に着手し、のちに多くの日本企業に採用される企業統治のモデルを確立するなど、卓越した経営者として日本の経済界を牽引されました。
国内外での評価も極めて高く、財界・経営者賞、経済界大賞、仏国レジオン・ドヌール勲章、財界賞等の数々を受賞したほか、米国ビジネス・ウィーク誌からは「年間最優秀経営者25人」に2度にわたり選出されていらっしゃいます。
本学はその多大なる功績を称え、2002年4月に名誉博士の学位を贈呈いたしました。
また、2006年から8年にわたり本学評議員会長をお務めいただいたほか、名誉評議員、商議員会副会長など、数多くの役職を歴任いただき、本学の発展に多大な貢献をしていただきました。
謹んでお悔やみ申し上げます。

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