2018年4月17日(火)、毎年恒例の総長招待祝賀会をリーガロイヤルホテル東京にて開催しました。
この祝賀会は、前年度多方面で活躍した校友(卒業生)などの功績を称える式典として、叙勲・褒章など各賞受賞者、企業・団体の代表就任者、国会議員・自治体首長の当選者などを招待しています。招待者は、祝賀会前に大隈講堂にて開催された「第9回早稲田狂言の夕べ」にも招待され、野村万作氏・萬斎氏親子らによる狂言を観覧されました。
会場では異業種・業界間で積極的な交流や意見交換がなされ、和やかな歓談が続きました。
会中、参加者を代表して、第158回芥川龍之介賞を受賞された若竹千佐子氏と、日野自動車株式会社代表取締役社長の下義生氏から挨拶がありました。

若竹千佐子氏(作家)
「私が夫を亡くして絶望しているときに、かつて早稲田大学で学んだ息子が、早稲田大学のオープンカレッジに行って小説を書いたらどうか、とすすめてくれたことをきっかけに、そこで根本昌夫先生に小説の書き方を一から教わりました。社会人になったからこそ感じる『学ぶ喜び』というものがあり、年齢を異にするさまざまな仲間たちと一緒に8年間、小説とは何かを話しながら学べたことはかけがえのない財産です。この8年間がなければ芥川賞を受賞することはなかったと思いますので、本当に感謝しています」

下義生氏(日野自動車株式会社代表取締役社長)
「私と早稲田の関わりは高等学院からです。その後、1977年理工学部機械工学科に入学しました。早稲田に憧れたのは、技術系なら早稲田だと思ったこと、また小学生の頃からずっと野球をやっていて、東京六大学野球に憧れたことが理由です。大学入学後は公認サークルの理工硬式野球部に入部し、4年間野球に打ち込んでいました。日野自動車株式会社は日野市にあるトラック・バス専業の会社で、社名は日野市から頂いています。私どもはトラック・バスを通して、いかに社会、地域に貢献をしていくかということを第一に、日々仕事に取り組んでいます。今後、世の中に浸透していくであろう自動運転などの技術を、早くお客様のお役に立てる形にできるよう、世界中の英知を集めながら開発を進めていきます」
最後に、応援部のリードにより参加者全員で校歌を斉唱し、祝賀会は盛会裡に閉会しました。
早稲田大学の卒業生(校友)は現在、約63万人おり、国内のみならず、世界で活躍しています。英国のQS社によるQS Graduate Employability Rankings 2018において、本学は国内私大では1位、アジアでも5位となっており、中長期計画“Waseda Vision 150”に沿ったさまざまな取り組みが、主として卒業生の活躍を通して客観的に評価された結果といえます。今後も、卒業生のよりいっそうの活躍が期待されます。