Notice大切なお知らせ

大切なのは全力を注ぐこと 選んだ道は信念を持ってやり遂げて メルセデス・ベンツ日本CEO・上野金太郎さん

第二世紀へのメッセージ

早稲田大学にゆかりのある方に、早稲田の魅力や目指すべき姿を語っていただきます。

今回は、独自のマーケティングに取り組むメルセデス・ベンツ日本株式会社の上野金太郎さんに、大学時代の思い出や大学に期待することをお聞きしました。

仕事と学業 充実した学生生活


早稲田大学社会科学部に進学したきっかけをお聞かせください。

上野さん

私は中学校までインターナショナルスクールに通い、高校から早稲田実業学校に進学しました。そこで早稲田の文化を体感したのが、早稲田大学に行こうと思った一番のきっかけです。同級生は仲が良くても必要以上に群れることはなく、個人の能力や個性を生かす早稲田の風土を感じました。スポーツなど一芸に秀でた生徒が多く、一人ひとりのモチベーションも高い。進学希望の仲間に触発される形で「早稲田大学に進みたい」と思うようになりました。

学生生活ではどんなことに打ち込んでいましたか。

上野さん

高校時代に始めた、自動車雑誌の編集アシスタントのアルバイトを続けながら大学に通っていました。撮影時のアシスタントや、取材時の英語通訳などで国内外の取材に同行し、日当をもらって生活費に充てていました。もともと車が好きで始めた仕事でしたし、働いて得たお金で生活できることが自信につながっていたので、忙しくても苦にはならなかったですね。取材現場で知らない世界を見たり、初めての仕事を一から教わったりしたので、毎日が充実していました。当時、原稿の間違いがないかチェックする校正の仕事も習ったので、今でも社内の書類をチェックする時に、間違いをよく見つけてしまいます(笑)。

幅広いお客さまに最も愛されるブランドを目指して

メルセデス・ベンツ日本株式会社に入社された経緯をお聞かせください。

上野さん

大学4年で就職活動を始めた時、英語と車の知識を生かせる仕事をしたいと考えていたところ、その年に設立された当社の存在を知りました。まだできたての30人ほどの小さな会社だったため、新卒採用の公募は特になく、飛び込みで受付に履歴書を提出しました。これは私の人生の中でも指折りの“思い切ったポイント”でしたね。面接してもらったところ、英語と車の知識が評価され、10日ほどで採用が決まりました。

上野さん

入社後は営業部に配属され、港で車の輸入、通関、発注、検品など、輸入車販売の全ての仕事を2年間担当しました。その後は広報担当や役員補佐、さまざまな仕事を経験しました。いつも希望通りにキャリアを積んできたわけではないし、「これでいいのか」と悩むこともありましたが、どんな部署にも意味のない仕事はないと思って、力を尽くしてきました。そのおかげか、入社してから経験した仕事は、全て現在の仕事に生きています。

年に10回以上行う新車の発表会には必ず自ら登壇。モデルの特性に合わせて演出方法や会場を選び、業界内外から好評を得ている。

メルセデス・ベンツは、六本木や大阪、羽田空港に新しいコンセプトのショールームを開くなど斬新な取り組みをされています。それはなぜでしょうか。

上野さん

現在、メルセデス・ベンツは、200万円台のAクラスからフラッグシップモデルのSクラスまで、お客さまの多様なニーズにお応えする幅広いラインアップをそろえています。しかし、日本ではまだまだ「高級で手が出ない」「自分には関係のないブランド」というイメージをお持ちのお客さまも多くいらっしゃいます。そこで、副社長になった時に“クルマを売らないショールーム”のアイデアを提案しました。カフェやレストランを併設し、飲食サービスや空間を通してブランドに触れる情報発信拠点をつくりたいと考えたのです。当時、ドイツの本社・ダイムラー社からは反対されましたが、「18ヵ月間だけやらせてほしい」と頼み込んで、六本木に「メルセデス・ベンツ コネクション」をつくりました。この発想は今、「Mercedes me」というブランドとなり、世界中に同様のコンセプトの情報発信拠点が展開されています。

上野さん

社長就任後は「メルセデス・ベンツ、最も愛されるブランドへ」というビジョンを掲げ、アニメーションを用いたTVCMを制作したり、レストランでラーメンを提供したりと、さまざまな方法でお客さまに当社の魅力を伝えてきました。ダイムラー社は世界最古の自動車会社ですから、当社が車の魅力を世の中に伝えるのは宿命であり役割でもあります。車でもカフェでも、幅広い方に「メルセデスっていいな」と感じていただく努力は今後も続けていくつもりです。

できない理由を並べるよりできる方法を探そう

学生へ向けてメッセージをお願いします。

上野さん

大学の4年間はとても重要な期間なので、勉学に課外活動、何事にも真剣に取り組んでほしいです。今の学生さんは真面目に勉強する人が多いと聞きますが、課外活動で人と出会ったり、遊んだりすることにも力を入れていいと思います。私は、人生の9割くらいは運に左右されるもので、残りの1割は自分の選んだことだと思っていますが、そこに120%、150%の力を投下し、信念を持ってやり遂げることが大切だと思います。

上野さん

振り返ってみると、私の人生は順風満帆とは言えません。会社の業績が低迷し、やり方に不評を買った時期もありました。しかし、そこから学んだのは、うまくいかないときに「できない理由をたくさん並べるよりも、できる方法を探そう」ということ。当社の社員にもよく言っていることですが、後ろ向きの努力ではなく、前向きなことを考える方に力を費やすべきだと思います。

早稲田大学に期待することをお聞かせください。

上野さん

早稲田大学はI T化、国際化など世界の流れに対応して幅広い研究をしていると感じるので、今後も将来を見据えた教育や研究を続けてほしいです。学生はもちろん、私たちのような社会人も、知らなかったことをいつだって学びに行ける。そういう場であってほしいと思いますね。

上野金太郎さん メルセデス・ベンツ日本株式会社代表取締役社長 兼 最高経営役員(CEO)

1964年東京生まれ。1987年、早稲田大学社会科学部を卒業し、新卒第一期生としてメルセデス・ベンツ日本株式会社に入社。以後、数々の部署を経て、2012年に代表取締役社長に就任。従来の顧客を大切にしながら、新規顧客との接点作り、ユニークなマーケティング活動を積極的に展開。同社は2013年以降、5年連続で過去最高台数を更新中。

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