「相手ときちんと関わり理解しようとする姿勢が大切」 政治経済学部卒・関西テレビ放送株式会社 伊藤翔太さん

【卒業生インタビュー】
行政機関インターンシップで未知の環境に1人で
飛び込み溶け込めた経験が自信に

伊藤さんsnipping

経済学科で経済について広く学ぶなかで、農業経済に関心を持つようになりました。人の生活や生死に直結する「農業」や「食糧」こそ、経済の根幹の部分ではないかと感じたからです。3年の夏休みに大学公認のインターンシッププログラムを利用して北海道帯広市の農政課で就業体験をしたのも、農業への関心からでした。作付け調査をはじめとする市の農政業務を3週間にわたり体験。職員や農家の方との関わりを通して、学生同士のやりとりとは違うコミュニケーションを学べたことは貴重でした。知らない土地に飛び込み、周りと積極的に交流を図りながら短期間で溶け込めたことも自信になりました。

初対面の人と関係を築く基本は、しっかりと相手の話を聞き、なおかつ自分の考えをきちんと伝えること。それはテレビ局の記者として働く今もまったく同じです。特集の企画を一から考えて形にするなど、ものづくりの要素が大きいこともテレビの仕事の面白さです。視聴者の方に「見てよかった」「明日、誰かに話したいな」と思ってもらえるような情報を届けていきたいと考えています。

私はもともとマスコミを強く志望していたわけではなく、就職活動では農業分野や食品業界にも目を向けていました。視野を広く保っていたことが、結果的には良かったと感じています。マスコミに関心を持つ人には、そこだけに照準を定めず、学生時代の自由な時間を活かしてできるだけ幅広い経験を積むことをおすすめします。その過程を通じて、自分なりの考え方や目の付けどころを磨いてください。先入観を持たず柔軟でいることが、どんな状況にもしなやかに対応できる強さにつながるのだと思います。

価値観が違ってもきちんと対話することで分かり合える要素がある

P24-伊藤 翔太_学生時代

出身地の愛知県から早稲田に進学したのは、さまざまな人と交流して自分の見識や視野を広げたいと考えたからです。実際に早稲田で出会った人たちはとにかく多様で、価値観がまったく異なる人も中にはいました。それでも、じっくりと話し合えば共感できる部分は見えてくるもの。相手ときちんと関わり理解しようとする姿勢が大切だと気づきました。

臨機応変な対応力で初対面の人を相手にいかに話を聞き出せるか

テレビの仕事の難しいところは、同じインタビュー取材でも活字メディアとは違い、後から内容の補足や要約ができないという点にあります。すべてを取材相手の口から語ってもらう必要があり、話を聞き出す力が非常に重要になります。“出たところ勝負”とも言える私の臨機応変さや度胸は、学生時代の経験が基礎になっているのかもしれません。

 


 

伊藤 翔太
関西テレビ放送株式会社 報道センター
2011年 政治経済学部卒業

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学生生活とは異なる環境に身をおき、自分の力を試すことで、働くことや仕事に対する漠然としたイメージを具体的なものにできるのがインターンシップの特長。早稲田では、キャリアセンターが実施する「公認プログラムWIN」や行政機関・企業などとの「提携プログラム」のほか、各学部が専攻分野の特色に合わせて実施するものや留学センターによる海外でのインターンシップも充実。目的や興味・関心に応じて選択できます。

※掲載情報は2016年度内の取材当時のもの

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