
2009年3月28日、大隈講堂において、ケネス・J・アロー氏に名誉博士学位を贈呈。
2009年3月28日、早稲田大学大隈講堂において、ノーベル経済学賞受賞者でスタンフォード大学名誉教授であるのケネス・J・アロー氏に、名誉博士学位を贈呈いたしました。
大隈講堂には大勢の方が集まり、名誉博士学位贈呈後に行われた「社会的・経済的価値と義務」と題したアロー氏のスピーチに熱心に聞き入っていました。スピーチ後の質問時間では参加者の方から積極的に質問が寄せられ、非常に充実した時間となりました。
ケネス・J・アロー氏
ノーベル経済学賞受賞者、スタンフォード大学経済学科・名誉教授。1921年8月23日米国ニューヨーク州ニューヨーク市生まれ。1940年ニューヨーク市立大学シティカレッジを卒業し、その後コロンビア大学大学院でハロルド・ホテリングとエイブラハム・ワルドの下で数理統計学を学んだ。1941年に修士号取得、1951年に博士号を取得。シカゴ大学経済学部で助教授、スタンフォード大学経済学科及び統計学科で教授に。1962年にアメリカ合衆国大統領経済諮問委員会の委員に選ばれ、後に会長になる。
1972年にはノーベル経済学賞を受賞。その後も、1986年にジョン・フォン・ノイマン理論賞を、2004年にはアメリカ国家科学賞を受賞する。1968 年から1979 年までのハーバード大学在籍時期を除いて、長くスタンフォード大学に在籍している。アロー教授の現代経済学への重要な貢献は、正統的なミクロ経済学の殆ど全分野にわたる。