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2025年度入学式を挙行しました

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Thu 17 Apr 25

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Thu 17 Apr 25

2025年4月1日(火)・2日(水)に、戸山キャンパスの早稲田アリーナにて、2025年度学部、芸術学校および大学院入学式を執り行いました。

2025年4月の学部入学者(8,996名)が、早稲田の杜での学生生活をスタートさせました。大学院入学者(2,900名)は、さらに学問を追究し、学問の発展に貢献していくことを目指します。

式典は2日間4回に分けて実施しました。来場者の安全確保と地域交通への影響を鑑み、式典への参加は入学者のみに限定し、保護者の皆さま向けには早稲田キャンパス内に同時中継会場を設けるとともに、ライブ配信をご覧いただけるようにいたしました。
※式典当日のアーカイブ映像に関しては、本ページの末尾をご覧ください。

総長式辞 抜粋

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。新入生を育て、支えてこられたご家族・ご親族の皆様も、たいへんお喜びのことと存じます。心からお祝い申し上げます。
本日は、皆さんのご入学に際して、私から二つのことをお話ししたいと思います。一つは、新入生の皆さんに早稲田大学で、どのように学んでいただきたいのかというお話と、もう一つは、皆さんに早稲田でどのような学生生活を送ってもらいたいかというお話です。

現在、私が早稲田大学の目標として掲げているのは、2040年には日本で最も、2050年にはアジアで最も学びたい大学と世界中の人に思われるような大学になるということです。
そのためには、新入生の皆さんにも大きな夢を持って学んでいただきたいと思います。私が現在、総長として提唱している理念が3つあります。それは、「たくましい知性」と、「しなやかな感性」、それに「ひびきあう理性」です。

「たくましい知性」とは、どういう知性でしょうか。今日、人類が直面している問題の多くには、正解がありません。たとえば、コロナ・パンデミックへの対策には、これが正解と証明されているものはありませんでした。同様に、地球の温暖化による気候変動への対策も、地球上の至る所に存在する貧困と格差の解決法も、また世界各地で起きている戦争・紛争・武力侵攻によって多くの人々が命を落とし、人権侵害が続いている状態など、どれも正解を見つけにくい大きな問題です。

これからの社会で皆さんが生き抜いていくためには、是非とも早稲田で「たくましい知性」を育み、自分の頭で、自分なりの解決策を提示できるようになっていただきたいのです。ただし、「自分の頭で考える」と言っても、ただの思い付きでは、現実の社会では通用しません。そのためには、学問を身に付けたうえで自分の頭で考える必要があります。

学問とは、文字が発明されて以来、5千年にわたる人類の経験のエッセンスが体系的にまとめられたものです。もちろん、過去に人類が経験したことのない未知の問題の解決方法は、学問には記されていません。しかし、学問をひもとけば、過去に人類がどのように、その時代、その時代に未知の問題に挑戦したのかを、学ぶことができます。したがって、皆さんが未知の問題に直面した時には、早稲田で修得する学問を基礎において、自分の頭で解決策を考えることが、有効な方法になります。

次に、「しなやかな感性」とはどういうもので、何故必要なのでしょうか。人類には、異なる国籍・民族・言語・宗教・文化・信条、さらに異なる性別の人や性的少数者の人々もいます。それらの自分とは異なる人々の考え方や感じ方を理解できる感性を私は「しなやかな感性」と呼んでいます。

これからは、世界がボーダーレスとなり、日本であろうと海外であろうと、様々な人々と一緒に仕事をしたり、生活を共にしたりすることは不可避です。そのような環境では、自分と異なる立場の人々のことを思いやる気持ちが大切です。そのためにも、早稲田大学で「しなやかな感性」を育んでください。

「しなやかな感性」を育くむのに、私が最も効果的だと思うのは、留学をして日本以外の国に住んでみて、多様な人々に触れあい、外から日本を見つめる経験を持つことです。早稲田大学は、コロナ・パンデミックの前の2019年には、日本の大学で最多の4,580名の学生を海外留学に送り出しており、日本で最多の8,350名の海外からの留学生を受け入れています。皆さんも、是非とも交換留学などの機会を見つけて、海外で学ぶ経験をしてみてください。

3つ目の理念は「ひびきあう理性」です。この理念は、自分と異なる考えを持つ人の意見にも耳を傾け、対話を通して互いに高めあうことを目指しています。早稲田という研究力の高い大学で学ぶ皆さんは、ご自身の理性を鍛え、自信を持つってもらいたいのですが、同時に、他の人の理性にも敬意をもって接してもらいたいということです。

「たくましい知性」と「ひびきあう理性」というアカデミックな資質を強調している理念のほかに、「しなやかな感性」も大切な理念としてお話ししてきた理由は、これら3つの理念は、実は早稲田大学の建学の精神に通じているからです。

早稲田大学の創立者である大隈重信が唱えた建学の精神の中に、「一身一家一国の為のみならず、進んで世界に貢献する抱負が無ければならぬ」という理念があります。この言葉は、大隈重信が創立30周年の時に掲げた三つの建学の精神である、「学問の独立」「学問の活用」と共に述べた、最後の「模範国民の造就」の解説として述べられました。

 私は、この「一身一家一国の為のみならず、進んで世界に貢献する抱負が無ければならぬ」という言葉が、早稲田大学の学生の気質を表しているという気がしていて、好きです。これは素晴らしい理念だと、私は思っています。

それでは、皆さん、早稲田で思う存分、勉強し、自分のやりたいと思う活動にも力を入れて、充実した学生生活を送ってください。4年後には、より逞しくなって、よりしなやかに輝いている皆さんを、今よりも輝いている早稲田大学が、送り出したいと思います。

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祝辞

【第1回】対象:政治経済学部、法学部、教育学部、政治学研究科、経済学研究科、法学研究科、教育学研究科

名誉博士学位贈呈 ピーター サロベイ 教授
イェール大学名誉学長

1958年に米国で生まれ、1980年にスタンフォード大学で学士号(心理学)と修士号(社会学)を取得された後、イェール大学大学院心理学専攻に進学、1983年に修士号、1986年に博士号を取得。同大学で社会心理学の教鞭を執る傍ら、Chair of Department of Psychology、Dean of Graduate School of Arts and Sciences、Dean of Yale College、プロボストなどの要職を歴任され、2013年に第23代学長に就任。研究・教育環境の整備や学生支援プログラムの拡充、イノベーション・エコシステムの構築、アフリカやアジア諸国との国際連携強化などに尽力し、イェール大学の世界トップクラスの地位をさらに強固なものにした。<br />
本学は、創立150周年に向けた取り組みの中で、イェール大学を目標とすべきモデル大学と位置付けており、同大学との連携強化は極めて重要な意義を有することから、同氏は昨年10月より本学客員特命教授に嘱任。

1958年に米国で生まれ、1980年にスタンフォード大学で学士号(心理学)と修士号(社会学)を取得された後、イェール大学大学院心理学専攻に進学、1983年に修士号、1986年に博士号を取得。同大学で社会心理学の教鞭を執る傍ら、Chair of Department of Psychology、Dean of Graduate School of Arts and Sciences、Dean of Yale College、プロボストなどの要職を歴任され、2013年に第23代学長に就任。研究・教育環境の整備や学生支援プログラムの拡充、イノベーション・エコシステムの構築、アフリカやアジア諸国との国際連携強化などに尽力し、イェール大学の世界トップクラスの地位をさらに強固なものにした。
本学は、創立150周年に向けた取り組みの中で、イェール大学を目標とすべきモデル大学と位置付けており、同大学との連携強化は極めて重要な意義を有することから、同氏は昨年10月より本学客員特命教授に嘱任。

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【第2回】対象:文化構想学部、文学部、スポーツ科学部、国際教養学部、芸術学校、文学研究科、スポーツ科学研究科、アジア太平洋研究科、日本語教育研究科、国際コミュニケーション研究科

芸術功労者表彰 北大路 欣也 様
俳優

1961年第二文学部入学。 <br />
1956年東映映画「父子鷹」にて映画デビュー。在学中に初の舞台を経験し、卒業後は劇団四季などの舞台や映画、テレビドラマ・時代劇等で幅広く活躍。2007年紫綬褒章、2015年旭日小綬章、2023年文化功労者など。<br />

1961年第二文学部入学。
1956年東映映画「父子鷹」にて映画デビュー。在学中に初の舞台を経験し、卒業後は劇団四季などの舞台や映画、テレビドラマ・時代劇等で幅広く活躍。2007年紫綬褒章、2015年旭日小綬章、2023年文化功労者など。

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【第3回】対象:商学部、社会科学部、人間科学部(通信教育課程含む)、商学研究科、社会科学研究科、人間科学研究科、会計研究科、経営管理研究科

祝辞 藤原 弘治 様
株式会社みずほ銀行前頭取、東京センチュリー株式会社代表取締役社長

1985年早稲田大学商学部を卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。ニューヨーク大学、マサチューセッツ工科大学でMBAを取得。2000年には富士銀行、日本興業銀行との3行統合を実現し、みずほ創設の中心人物として活躍。2017年にみずほ銀行頭取に就任。2018年には全国銀行協会会長を務める。現在はJリーグ理事、早稲田大学理事に加えて、2025年4月から東京センチュリー株式会社代表取締役社長に就任。

1985年早稲田大学商学部を卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。ニューヨーク大学、マサチューセッツ工科大学でMBAを取得。2000年には富士銀行、日本興業銀行との3行統合を実現し、みずほ創設の中心人物として活躍。2017年にみずほ銀行頭取に就任。2018年には全国銀行協会会長を務める。現在はJリーグ理事、早稲田大学理事に加えて、2025年4月から東京センチュリー株式会社代表取締役社長に就任。

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【第4回】対象:基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、基幹理工学研究科、創造理工学研究科、先進理工学研究科、環境・エネルギー研究科、情報生産システム研究科

栄誉フェロー称号贈呈 古谷 誠章 理工学術院 元教授

1980年早稲田大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。早稲田大学助手、近畿大学講師、文化庁芸術家在外研修員を経て、1994年早稲田大学理工学部助教授、1997年同教授。早稲田大学芸術学校長を歴任。「茅野市民館」では2007年日本建築学会賞、2011年日本芸術院賞を受賞。2017年日本建築学会会長、2021年東京建築士会会長、2024年日本建築士会連合会会長を歴任。

1980年早稲田大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。早稲田大学助手、近畿大学講師、文化庁芸術家在外研修員を経て、1994年早稲田大学理工学部助教授、1997年同教授。早稲田大学芸術学校長を歴任。「茅野市民館」では2007年日本建築学会賞、2011年日本芸術院賞を受賞。2017年日本建築学会会長、2021年東京建築士会会長、2024年日本建築士会連合会会長を歴任。

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入学式アルバム

@waseda_university

🎊Welcome new Waseda students!👏 #newstudents #waseda #waseda_university #早稲田

♬ オリジナル楽曲 – WasedaUniversity – WasedaUniversity

Waseda Live(式典アーカイブ映像)

2025年4月1日(火)

【第1回 式典】 政治経済学部、法学部、教育学部、政治学研究科、経済学研究科、法学研究科、教育学研究科

【第2回 式典】 文化構想学部、文学部、スポーツ科学部、国際教養学部、芸術学校、文学研究科、スポーツ科学研究科、アジア太平洋研究科、日本語教育研究科、国際コミュニケーション研究科

2025年4月2日(水)

【第3回 式典】 商学部、社会科学部、人間科学部(通信教育課程含む)、商学研究科、社会科学研究科、人間科学研究科、会計研究科、経営管理研究科

【第4回 式典】 基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、基幹理工学研究科、創造理工学研究科、先進理工学研究科、環境・エネルギー研究科、情報生産システム研究科

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