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2026年度入学式を挙行しました
Mon 13 Apr 26
Mon 13 Apr 26
2026年4月1日(水)・2日(木)に、戸山キャンパスの早稲田アリーナにて、2026年度学部、芸術学校および大学院入学式を執り行いました。
2026年4月の学部入学者(8,949名 ※)が、早稲田の杜での学生生活をスタートさせました。大学院入学者(2,983名 ※)は、さらに学問を追究し、学問の発展に貢献していくことを目指します。※入学式開催時点
式典は2日間4回に分けて実施しました。来場者の安全確保と地域交通への影響を鑑み、式典への参加は入学者のみに限定し、保護者の皆さま向けには早稲田キャンパス内に同時中継会場を設けるとともに、ライブ配信をご覧いただけるようにいたしました。
式典当日のアーカイブ映像に関しては、本ページの末尾をご覧ください。
総長式辞 抜粋
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。新入生を育て、支えてこられたご家族・ご親族の皆様も、たいへんお喜びのことと存じます。心からお祝い申し上げます。
今回の入学式には、私自身にとっても特別な思いを込めております。と申しますのは、私は今年の9月20日で総長の任期を2期8年務めて退任となりますので、私が入学式で式辞を述べるのはこれが最後になるからです。
本日は、皆さんのご入学に際して、私から三つのことをお話ししたいと思います。
一つは、早稲田大学が現在、どういう大学を目指しているのかというお話です。二つ目には、新入生の皆さんに早稲田大学で、どのように学んでいただきたいのかということです。三つ目は、皆さんに早稲田でどのような学生生活を送ってもらいたいかというお話です。
最初に、早稲田大学は現在、どのような大学になろうとしているのかという大きな目標について述べます。早稲田大学は、「世界人類のために貢献したい、もしくは日本社会の発展のために貢献したい」と思うのならば、早稲田大学で学ぶことが最も有効だと、世界中の知識人に思ってもらえるような大学になることを目指しています。これは、実現不可能な夢ではないと考えています。
過去25年間にわたり、早稲田における研究と教育の質は着実に高くなり、日本トップレベルの質の高い教育を学生の皆さんに提供できるようになりました。
現在の早稲田の研究力は国立大学のトップ校と肩を並べるほど高くなってきました。日本政府が肝いりで世界的に研究上の競争力を持ち得る大学を選んで支援しようという「国際卓越研究大学」のコンペティションが、2023年から2025年まで2度ほど開催され、早稲田は唯一の私立大学として2度挑戦をしました。結果的には選ばれませんでしたが、それでも早稲田大学の研究の質の向上のビジョンについては、高い評価をいただきました。
早稲田は、国際卓越研究大学への挑戦をした結果、それまで構築することが出来なかった25年後、すなわち2050年の早稲田のあるべき姿を示すビジョンを手に入れたと考えています。言い換えれば、早稲田は2025年度に完成させた新たなビジョンを維持して改革を進めていけば、2050年には世界でもトップレベルの大学とみなされるようになると確信しています。
では、二つ目のお話、私が皆さんに早稲田でどのように学んでいただきたいかについてお話ししましょう。私が現在、総長として提唱している理念が3つあります。それは、「たくましい知性」と、「しなやかな感性」、それに「ひびきあう理性」です。
「たくましい知性」とは、どういう知性でしょうか。今日、人類が直面している問題の多くには、正解がありません。たとえば、コロナ・パンデミックへの対策には、これが正解と証明されているものはありませんでした。同様に、地球の温暖化による気候変動への対策も、地球上の至る所に存在する貧困と格差の解決法も、また世界各地で起きている戦争・紛争・武力侵攻によって多くの人々が命を落とし、人権侵害が続いている状態など、どれも正解を見つけにくい大きな問題です。
これからの社会で皆さんが生き抜いていくためには、是非とも早稲田で「たくましい知性」を育み、自分の頭で、自分なりの解決策を提示できるようになっていただきたいのです。ただし、「自分の頭で考える」と言っても、ただの思い付きでは、現実の社会では通用しません。そのためには、学問を身に付けたうえで自分の頭で考える必要があります。
学問とは、文字が発明されて以来、5千年にわたる人類の経験のエッセンスが体系的にまとめられたものです。ですから、学問の中には必ずしも人類が今後直面する未知の問題の解決策は記されていないでしょう。しかし、過去のその時代その時代の未知の問題に対して、人類がどのように立ち向かって解決してきたかは記されています。ですから、学問をないがしろにしてはなりません。学問は、皆さんが今後未知の問題に向かい合うときに、どのように考えるべきか、その考え方や対処の方法を示唆してくれているはずです。
次に、「しなやかな感性」とはどういうもので、何故必要なのでしょうか。人類には、異なる国籍・民族・言語・宗教・文化・信条、さらに異なる性別の人や性的少数者の人々もいます。それらの自分とは異なる人々の考え方や感じ方を理解できる感性を私は「しなやかな感性」と呼んでいます。
これからは、世界がボーダーレスとなり、日本であろうと海外であろうと、様々な人々と一緒に仕事をしたり、生活を共にしたりすることは不可避です。そのような環境では、自分と異なる立場の人々のことを思いやる気持ちが大切です。そのためにも、早稲田大学で「しなやかな感性」を育んでください。
「しなやかな感性」を育むのに、私が最も効果的だと思うのは、留学をして日本以外の国に住んでみて、多様な人々に触れあい、外から日本を見つめる経験を持つことです。早稲田大学は、2024年度には、3,644名の学生を海外留学に送り出し、8,188名の海外からの留学生を受け入れました。どちらの人数も日本の大学では最多の数字でした。皆さんも、是非とも交換留学などの機会を見つけて、海外で学ぶ経験をしてみてください。
三つ目の理念は「ひびきあう理性」です。この理念は、自分と異なる考えを持つ人の意見にも耳を傾け、対話を通して互いに高めあうことを目指しています。早稲田という研究力の高い大学で学ぶ皆さんは、ご自身の理性を鍛え、自信を持ってもらいたいのですが、同時に、他の人の理性にも敬意をもって接してもらいたいということです。
「たくましい知性」と「ひびきあう理性」というアカデミックな資質を強調している理念と共に、「しなやかな感性」も大切な理念としてお話ししてきた理由は、これら3つの理念は、実は早稲田大学の建学の精神に通じているからです。
早稲田大学の創立者である大隈重信が唱えた建学の精神の中に、「一身一家一国の為のみならず、進んで世界に貢献する抱負が無ければならぬ」という理念があります。この言葉は、大隈重信が掲げた建学の精神の1つなのです。
私は、建学の精神を知っていただくために、2022年4月の入学式から、新入生の皆さんに『大隈重信と早稲田大学』という早稲田大学新書を、お配りすることにしました。是非読んで、早稲田の伝統を理解してください。
それでは、ここからは、私が新入生の皆さんに早稲田でどのような学生生活を送っていただきたいと思っているかを、少しだけお話ししましょう。
早稲田には誰にでも居場所があります。つまり、早稲田は多様な学生を受け入れること、そしてどのような背景を持つ学生も仲間として大切にしてきたという伝統があるのです。今日の言葉で言うダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(それを包摂する心の広さ)が伝統です。ですから、誰にでも居場所があるのです。
何かやりたいことや、困っていることがあれば、先生方でも、職員の方でも、場合によっては友達や、サークルや部の先輩に相談すれば、きっとご自身のやりたいことが、見つかると思います。早稲田は、学生の求めることは、ほぼ何でもできるような環境を整えています。学問・研究でも、体育各部の競技スポーツでも、サークル活動でも、ボランティア活動でも、様々な学生のニーズを満たすような多彩な環境があります。何にでも挑戦してください。ただし、真剣に学問を学ぶことも忘れないでください。
最後にお伝えしたいのは、新入生の皆さんには早稲田の学生生活での良い思い出も作っていただきたいということです。良い思い出作りに欠かせないのが早稲田スポーツです。中でも、神宮球場での六大学野球の最終戦となる早慶戦は有名です。野球の早慶戦は5月末と10月末に2度ありますが、なるべく早く、野球の早慶戦を見に行って、先輩たちの母校愛に触れてみてください。きっと良い思い出になると思います。
また、野球の早慶戦以外にも、11月23日にはラグビーの早慶戦があり、1月にはラグビーの大学選手権があり、1月2日と3日には箱根駅伝もあります。それ以外のスポーツ観戦や、学園祭である「早稲田祭」にも参加して、早稲田の学生生活を楽しんでください。
このように早稲田の学生生活を楽しむ中で、是非とも卒業までには、「都の西北」で始まる早稲田大学校歌を3番まで歌えるようになってください。そのことが、社会に出てからも先輩後輩たちとつながることに、大いに役に立ちます。
それでは、皆さん、早稲田で思う存分、勉強し、自分のやりたいと思う活動にも力を入れて、充実した学生生活を送ってください。4年後には、より逞しくなって、よりしなやかに輝いている皆さんを、今よりも輝いている早稲田大学が、送り出したいと思います。
To those incoming students who prefer English, I would like to welcome you briefly in English.
Congratulations on your admission to Waseda University, and welcome! Waseda offers you an environment in which you can thrive and excel.
I hope you will let your curiosity roam while you are here, and become an intellectually broader and more creative person than when you arrived.
I know you will work hard, but it is vital to take care of your emotional and physical health as well.
Enjoy rewarding activities, and invest in nurturing friendships.
Best wishes for your studies and student life at Waseda!
新入生の皆さん、ご入学、本当におめでとうございます!
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祝辞
【第1回】対象:政治経済学部、法学部、教育学部、政治学研究科、経済学研究科、法学研究科、教育学研究科
鳥海 智絵 様
野村證券株式会社 顧問
1989年早稲田大学法学部卒業後、女性総合職2期生として野村證券株式会社に入社。1996年にスタンフォード大学MBAを取得。投資銀行業務、金融商品開発、経営企画部長などを経て、2012年より執行役員として経営企画やアジア戦略を担当し、2014年に野村信託銀行株式会社社長に就任。2018年野村證券専務執行役員、2023年に代表取締役副社長に就任。2025年8月より公益社団法人日本証券アナリスト協会会長(現任)、2026年4月に野村證券顧問に就任。
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【第2回】対象:文化構想学部、文学部、スポーツ科学部、国際教養学部、芸術学校、文学研究科、スポーツ科学研究科、アジア太平洋研究科、日本語教育研究科、国際コミュニケーション研究科
千林 紀子 様
アサヒバイオサイクル株式会社 代表取締役社長
神奈川県横須賀市出身。1990年早稲田大学第一文学部卒業、アサヒビール株式会社入社。スーパードライ ブランドマネージャー、飲料/食品事業会社のマーケティング部長を歴任。アサヒグループホールディングス株式会社にてM&A業務を経て、2017年アサヒカルピスウェルネス株式会社(現・アサヒバイオサイクル)代表取締役社長に就任。アサヒグループのバイオ技術で、食料・環境問題などの社会課題解決に挑むビジネスを、世界約40か国で展開。ユキグニファクトリー株式会社(旧・雪国まいたけ)社外取締役(現任)。著作「仕事の成果が上がる『自分ごと化』の法則」(有隣堂刊)。
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【第3回】対象:商学部、社会科学部、人間科学部(通信教育課程含む)、商学研究科、社会科学研究科、人間科学研究科、会計研究科、経営管理研究科
祝辞 十時 裕樹 様
ソニーグループ株式会社 代表執行役 社長 CEO
1987年商学部卒業後、ソニー株式会社入社。2001年にソニー銀行株式会社を共同設立後、2005年に現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の取締役 兼 専務に就任。2013年にソニー株式会社に戻り、経営企画、財務、事業戦略担当のSVPに就任。2014年にソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社 社長 兼 CEO、2018年にソニー株式会社専務 CFO、2023年に社長 COO 兼 CFOを歴任。2025年よりソニーグループ株式会社 代表執行役 社長 CEO。
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【第4回】対象:基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、基幹理工学研究科、創造理工学研究科、先進理工学研究科、環境・エネルギー研究科、情報生産システム研究科
根岸 秋男 様
明治安田生命保険相互会社 取締役会長
1981年早稲田大学理工学部数学科を卒業後、明治生命(現・明治安田生命保険相互会社)に入社。アクチュアリー(保険計理人)として保険料算出等の業務に従事。その後、志願して営業所長を務め、新商品の開発、支社長などを経て、2013年7月に明治安田生命社長に就任。2021年7月より取締役会長。2016年と2020年に生命保険協会長を務める。
早稲田二十日会会長、JRA経営委員、早稲田大学評議員会副会長等を兼職。
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入学式アルバム
Waseda Live(式典アーカイブ映像)
2026年4月1日(水)
【第1回 式典】 政治経済学部、法学部、教育学部、政治学研究科、経済学研究科、法学研究科、教育学研究科
【第2回 式典】 文化構想学部、文学部、スポーツ科学部、国際教養学部、芸術学校、文学研究科、スポーツ科学研究科、アジア太平洋研究科、日本語教育研究科、国際コミュニケーション研究科
2026年4月2日(木)
【第3回 式典】 商学部、社会科学部、人間科学部(通信教育課程含む)、商学研究科、社会科学研究科、人間科学研究科、会計研究科、経営管理研究科
【第4回 式典】 基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、基幹理工学研究科、創造理工学研究科、先進理工学研究科、環境・エネルギー研究科、情報生産システム研究科