互いの考え方や価値観の違いを尊重し、
仲間と共に物事を成し遂げようとする姿勢が
国際社会で生き抜くためのパスポート
中国留学は大いに刺激を受けた一年間
将来は国際的な仕事をしたい、そして今後国際社会で使う機会が増えるだろうと考え、高校生から中国語を独学で勉強してきました。大学進学にあたり、日本と中国のどちらで学ぶべきかで迷いましたが、早稲田に中国とのダブルディグリー・プログラムがあることを知り、早稲田への進学を決めました。2年後期から1年間、同プログラムを利用して北京大学で国際関係学を学びましたが、現地で触れる生の中国語は予想以上にスピードも速く、クラスメートや同じプログラムの同期にも助けられながら、必死で授業に喰らいついていきました。中国人学生の勉学に対する真剣さにも圧倒され、大いに刺激を受けた一年間でした。
企業の方々とお話しする中で、目指す道程が明確に
就活は「途上国の発展に寄与する仕事をしたい」という思いを軸に志望業種を絞り、食糧・インフラ・情報通信の分野を中心に70 ~ 80社の面接を受けました。実際に企業の方々とお話しする中で、自分の目指したい道程が徐々に明確となり、独立行政法人を含む数社から内定をいただきましたが、民間の立場からプロジェクトを立案・遂行していく商社のスタイルに惹かれ、入社を決意しました。就活中もアルバイトや課外活動を継続し、友人との語り合いを通じて気持ちを切り替え、整理する時間を持てたことが大切だったと振り返って思います。
「違い」を尊重し、相互理解が深まるまで話し合う
現在はニッケル鉱山事業に携わり日本とマダガスカルを行き来する生活です。文化も仕事習慣も異なる人々と働くことは、難しい分やりがいも大きいです。相手との距離を少しでも縮めるためにも現地語を覚え、日常会話に織り交ぜるよう努めています。相手との「違い」を尊重した上で、お互いの理解が深まるまで話し合うことが仕事をする上でとても重要であり、大学時代に留学や課外活動などで得た経験が活きています。そして、大学時代に熱く語り合った人々とのネットワークは、今でも私の財産となっています。
武藤 大樹
住友商事株式会社
Profile
静岡県立浜松北高校出身
2010年3月国際教養学部卒業
中学時代に地元浜松で、中高生が地域社会に何が出来るかを話し合い、独自でイベントを立案・実行する団体『UnitedChildren(UC)』を友人と設立。早稲田大学在学中、中国留学中もUCの知名度向上や、各地でのUC設立サポートに力を入れる。現在は、アフリカ・マダガスカルの鉱山事業での生産・業績管理や、資材の在庫・調達管理を行っている。
※掲載情報は2014年度内の取材当時のものです。