第7回早稲田大学
データサイエンスコンペティション開催報告【2025/11/15】
早稲田大学データ科学センターは、第7回早稲田大学データサイエンスコンペティションを下記のとおり開催いたしました。
日時・場所・主催 / 後援
日時:2025年11月15日(土)10:00~17:15
会場:121号館 リサーチイノベーションセンター 地下1階『コマツ100周年記念ホール』
主催:早稲田大学データ科学センター
後援:独立行政法人統計センター・総務省統計局
プログラム
司会進行 データ科学センター講師 久保泰 先生
| 10:00-11:00 | ポスター発表 ① チーム番号:奇数のチーム・聴講 |
| 11:00-11:15 | 休憩 |
| 11:15-12:15 | ポスター発表 ② チーム番号:偶数のチーム・聴講 |
| 12:15-13:15 | 休憩 |
| 13:15-13:20 | 開会挨拶 データ科学センター教授 野村亮 先生 |
| 13:20-15:20 | プレゼン発表 |
| 15:20-16:10 | コーヒーブレイク |
| 16:10-17:15 | 全体講評 |
| 表彰式 | |
| 閉会挨拶 データ科学センター所長 松嶋敏泰 先生 |
開会の挨拶をする野村亮先生

司会の久保泰先生


あらゆる分野でデータサイエンスの重要性が高まるなかで、早稲田大学ではデータ科学センターを核として、各専門領域で培われてきた知見と、最新のデータサイエンスの融合により、双方のスキルを兼ね備えた実践的な人材の育成を推進しています。
データサイエンスコンペティションでは、本学の学生が授業等で学んだ知識やスキルを実際に活用できるようになるために、データ分析の目的設定やデータの選択、分析、検証・考察といった一連のプロセスを実践する機会を提供しています。また、参加学生は、教員や実務家審査員、他の参加学生からのフィードバックを受けたり、多様な発表に触れたりすることで、新たな気づきを得るなどし、データサイエンスの学びを深めます。
7回目となる今年のコンペティションでは、独立行政法人統計センター様および総務省統計局様にご後援いただき、「学生自身が日頃考えている問題意識や関心事項に基づく課題」を、e-Statの国勢調査のデータを活用し各チームが多角的な視点でデータ分析を行い、検証・考察・提案をしました。
7月にコンペティションにエントリーをした総勢36チームのうち、23チームが成果をまとめた発表資料・動画を事前に提出し、11月15日(土)の発表会に臨みました。(参加チームから事前に提出された発表資料・動画を教員・実務家で構成される審査員が時間をかけて確認することで、当日は参加チームが行うポスター発表およびプレゼン発表に対して各審査員からフィードバックを行いました)
ポスター発表
ポスター発表の部では、23チームの発表内容に対し、オーディエンスから多くの質問やコメントが寄せられるなど、会場のいたるところで白熱した議論が繰り広げられました。










プレゼン発表
プレゼンの部では、ポスター発表を行った23チームの中から選出された7チームがプレゼン発表を行いました。







各チームが異なるアプローチで分析を行い、導き出した結果や考察を堂々と発表しました。
審査員からの質問の様子


授賞式
最終的には「偶々多摩」による「子ども医療費無償化が子育て世帯に与えた影響」が最優秀賞を受賞しました。
また、他にも優秀賞、データ科学センター賞、統計活用特別賞、実務家審査員賞、プレゼンテーション賞、敢闘賞、ポスター発表賞、オーディエンス賞など全9部門の賞を11チームが受賞しました。惜しくも受賞を逃したチーム含め、参加チーム全体のレベルは高いものとなりました。
各賞を受賞したチームの情報は以下からご確認ください。
※第7回データサイエンスコンペティション受賞チーム情報はこちらから

閉会にあたり、データ科学センター所長の松嶋敏泰教授からは「データを揃えることがいかに大変なものであるか」という点に参加学生が気付きを得ることが、本コンペティションのねらいの一つであるとの説明がありました。加えて、「本当にやりたい目的のためにどう分析すべきか」という考え方の重要性を説き、参加学生の更なる成長・発展を鼓舞しました。
閉会の挨拶をする松嶋敏泰先生

本コンペティションは約120名の方が来場する大規模なコンペティションとなり、盛会のうちに幕を閉じました。
第7回早稲田大学データサイエンスコンペティション参加者一覧
| チーム 番号 |
チーム名 | 発表テーマ |
| ① | 豊ゼミ | インターネット回答率を10%上げよう ~国勢調査における不詳率低減の試み~ |
| ② | (SKT)^2 | 若年層の都道府県間移動と労働要因との関係 ー修正重力モデルによる分析ー |
| ③ | 及川ゼミ3班 | 高齢者の熱中症リスクに影響を与える外的要因は何か? ― 世帯構成と都市構造、社会的支援体制の充実度から考える |
| ④ | Y.Y. | XAIを用いた合計特殊出生率の予測と分析 |
| ⑤ | Eatadakimasu | 2005年-2023年におけるDV意識の推移とその効果 |
| ⑥ | チーム4K | 所沢×早稲田『ワセタウン』構想 〜大学密着度指数の作成と施策設計〜 |
| ⑦ | コンパス | テレワークと余暇の時間の関係 |
| ⑧ | 超熟 | 外国人と治安 |
| ⑨ | 横綱たち | 新・都道府県魅⼒度ランキング |
| ⑩ | チームうどん | ふるさと納税の寄付金額を左右する要因とは? ー地域の特徴ごとの比較ー |
| ⑪ | ビギナーラック | アイドルと出生率について アイドルが示す社会 |
| ⑫ | Root | 介護士の負担率に影響する要因の定量的分析 |
| ⑬ | ベクタジオメトリ | 鎌倉市の震災と避難の問題 |
| ⑭ | うなぎ | 過疎化対策におけるインターネット広報活動の効果検証 〜WikipediaとSNS活動が市区町村の人口増減率に与える影響の分析〜 |
| ⑮ | データたまごクラブ | ごみ回収有料化の効果 ー家庭系ごみ回収有料化による事業系ごみへのしわ寄せー |
| ⑯ | ずいりょう | 旅タイプ診断〜あなたにあった都道府県〜 |
| ⑰ | カリヌボ | 都道府県パネルデータ分析 学力格差を解消するための教育投資戦略 |
| ⑱ | フルフレックス | 区割り改定による一票の格差の是正 |
| ⑲ | カワセミ | 空き家の存在は犯罪にどのような影響を与えているか? |
| ⑳ | GATEN | 教育現場で活⽤可能な国勢調査データ変換の⽅法論 |
| ㉑ | ピコラボ! | 生活満足度を規定する要因とは? |
| ㉒ | Team SS | 自然災害が県外大学進学率に与える影響について: 都道府県別パネル・データによる検証 |
| ㉓ | 偶々多摩 | 子ども医療費無償化が子育て世帯に与えた影響 |
協賛企業
(早稲田大学データ科学研究教育コンソーシアム参加企業)※五十音順
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
株式会社 東急エージェンシー
日本電気株式会社
株式会社みずほ銀行/株式会社みずほフィナンシャルグループ




