2022年11月26日(土)、早稲田大学(以下、早大)は、第4回早稲田大学データサイエンスコンペティションをオンラインで開催いたしました。
あらゆる分野でデータサイエンスの重要性が高まるなかで、早大ではデータ科学センターを核として、各専門領域で培われてきた知見と、最新のデータサイエンスの融合を進め、双方のスキルを兼ね備えた実践的な人材の育成を進めています。
早大としては4回目の開催となる本コンペティションでは、データ科学センターと教育・総合科学学術院の共催により、株式会社みずほ銀行からご提供いただいた「Mizuho Insight Portal(呼称 Mi-Pot/ミーポット)」という銀行が保有する各種金融取引等に関する統計データの分析を行い、当日の発表会において、分析結果の報告に基づき、データ分析の新規性や有効性等を競いました。
各学部・研究科から7月にエントリーをした総勢43チームのうち、37チームが11月に発表資料を提出。当日、予選では4グループに分かれて全37チームがプレゼンを行い、決勝では予選を通過した9チームが再度プレゼンを行いました。学生による約半年間にわたる長期戦の集大成の発表が、この日1日かけて実施され、熱き戦いとなりました。
当日決勝の冒頭では、教育・総合科学学術院長の箸本健二教授より開会挨拶をいただきました。当日の司会は、データ科学センターの安田豪毅准教授が務めました。
今回のコンペティションでは、銀行が保有する金融取引等に関する膨大な統計データをもとに、各チームが自由にテーマ設定し分析を行いました。各チームは、それぞれの分析目的に沿ってオープンデータを併せて活用したり、オリジナリティのある分析手法を用いたりと、多角的な視点からデータ分析を行っており、分析結果やそれに基づく考察・提言はいずれも高いレベルのものとなりました。金融取引に関する統計データを通じて、企業の経営課題から社会課題に至るまで、様々な切り口から多様性に富んだ報告がなされたことが印象的でした。発表後は学内外の専門家で構成された審査員から質疑、アドバイスをいただく時間があり、いずれの発表に対しても活発な議論が交わされました。
最終的には「KANOSEI」チームが最優秀賞を受賞しました。メンバーは商学研究科の李春江さん(リーダー)、李家源さん、蒲生修二郎さんです。
※プレゼンテーターは教育・総合科学学術院の大西宏一郎教授。
李春江さん 李家源さん
また、他にも優秀賞、教育・総合科学学術院賞、実務家審査員賞、Mi-Pot賞など全9部門の賞を各チームが受賞しました。受賞チームはいずれもハイレベルで、僅差での受賞となりました。今回で4回目となるコンペティションですが、惜しくも決勝には進めなかったチームも含め参加チーム全体のレベルが着実に上がってきていることを印象付けるコンペティションとなりました。
閉会にあたり、データ科学センター所長の松嶋敏泰教授は、協賛企業へ感謝の念を示すと共に、参加した学生全ての弛まない努力とデータサイエンスを用いてあらゆる課題を解決しようとする姿勢を称えました。
オンラインでの開催は3回目となりましたが、120名以上の方が参加する大規模なコンペティションとなり、盛大なうちに幕を閉じました。
当日の様子はこちらからご覧いただけます(本学学生・教職員のみ参照可)(閲覧期限:~2022/12/28(水))。
第4回早稲田大学データサイエンスコンペティション参加者一覧
協賛企業(早稲田大学データ科学研究教育コンソーシアム参加企業)
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
株式会社みずほ銀行
株式会社ジェイアール東日本企画
株式会社日立ソリューションズ
株式会社電通国際情報サービス
損害保険ジャパン株式会社