早稲田大学データ科学センターは、第6回早稲田大学データサイエンスコンペティションを下記のとおり開催いたしました。
日時・場所
日時:2024年11月30日(土)10:00~16:45
会場:121号館 リサーチイノベーションセンター 地下1階『コマツ100周年記念ホール』
プログラム
司会進行 データ科学センター講師 久保泰 先生
10:00-11:00 ポスター発表・聴講
11:00-11:15 休憩
11:15-12:15 ポスター発表・聴講
12:15-13:15 休憩
13:15-13:20 開会挨拶 データ科学センター教授 野村亮 先生
13:20-15:20 プレゼン発表
15:20-16:00 コーヒーブレイク
16:05-16:35 表彰式
16:35-16:45 閉会挨拶 データ科学センター所長 松嶋敏泰 先生
開会の挨拶をする野村亮先生

司会の久保泰先生
あらゆる分野でデータサイエンスの重要性が高まるなかで、早稲田大学ではデータ科学センターを核として、各専門領域で培われてきた知見と、最新のデータサイエンスの融合により、双方のスキルを兼ね備えた実践的な人材の育成を推進しています。
データサイエンスコンペティションでは、本学の学生が授業等で学んだ知識やスキルを実際に活用できるようになるために、データ分析の目的設定やデータの選択、分析、検証・考察といった一連のプロセスを実践する機会を提供しています。また、参加学生は、教員や実務家審査員、他の参加学生からのフィードバックを受けたり、多様な発表に触れたりすることで、新たな気づきを得るなどし、データサイエンスの学びを深めます。
6回目となる今年のコンペティションでは「早稲田で過ごす中で抱いた興味や問題意識へのデータ科学的アプローチ」という共通の大テーマのもと、各チームが自ら設定した分析目的や課題に対して、オープンデータの分析を通じて何らかの意思決定を導くことに挑戦しました。
7月にコンペティションにエントリーをした総勢35チームのうち、22チームが成果をまとめた発表資料・動画を事前に提出し、11月30日(土)の発表会に臨みました。(参加チームから事前に提出された発表資料・動画を教員・実務家で構成される審査員が時間をかけて確認することで、当日は学生の取組みに対して各審査員から丁寧なフィードバックを行いました)
ポスター発表
ポスター発表の部では、オーディエンスから多くの質問やコメントが寄せられるなど、会場のいたるところで白熱した議論が繰り広げられました。
プレゼン発表
プレゼンの部では、選出された7チームがプレゼン発表を行いました。
いずれのチームもそれぞれの分析目的に沿った適切なデータや分析手法を見つけだすことに苦慮しながらも、チームで議論し合いながら導き出した分析結果や考察を堂々と発表しました。
審査員からの質問の様子
授賞式
最終的には「チームたぬき」による「東京六大学野球の観客数を増やすためには ー新ルールの提案ー」が最優秀賞を受賞しました。メンバーは政治経済学部の松田尚大さん、佐伯玲香さん、永瀬慧さん、町田隼人さんです。
また、他にも優秀賞、データ科学センター賞、実務家審査員賞、プレゼンテーション賞、敢闘賞、ポスター発表、オーディエンス賞など全8部門の賞を11チームが受賞しました。惜しくも受賞を逃したチーム含め、参加チーム全体のレベルは高いものとなりました。
閉会にあたり、データ科学センター所長の松嶋敏泰教授は、「データ(事実)から合理的で明確な意思決定や論証を導くための学問」であるデータ科学(サイエンス)の原点に立ち返り、分析結果が持つ説得力を高めるには、
定型化された1つの分析手法だけで結論づけるだけではなく、多面的な視点・手法から必要な分析・検証を加えることの重要性を説き、参加学生の更なる成長・発展を鼓舞しました。
閉会の挨拶をする松嶋敏泰先生

本コンペティションは約120名の方が来場する大規模なコンペティションとなり、盛会のうちに幕を閉じました。
第6回早稲田大学データサイエンスコンペティション参加者一覧
チーム番号 | チーム名 | 発表テーマ |
01 | チームきつね | 授業コマ配置の変更による3号館の混雑解消 |
02 | 東海道中 | 株のアノマリーを検証する~根拠のない儲け話にひっかからないために~ |
03 | 開発経済学 | フィリピンにおける「母地域言語教育」政策の導入が生徒の中退率に及ぼす影響 |
04 | DataForce | 途上国の貧困層はテレビを持つと食費を増やすか? |
05 | 不気味の谷 | 所沢キャンパス移転計画 |
06 | 芋けんぴ | 就職における男女格差の地域・大学間比較 |
07 | フーヨン | データ科学科目の総履修者数を増加する推薦モデルの提案~反実仮想機械学習~ |
08 | オールアクセプト | 歩く?寝る?食べる?データが描く健康行動の『見えざる法則』 |
09 | 受賞チーム | 社会科学部設置科目シラバスの分析 |
10 | どんぐりマイナーズ | 大学における研究室の広さが研究実績に与える影響の定量的分析 |
11 | CHAKUGANTEN | 政策実行度の定量化の試み~“政党マニュフェスト-国会における発言”間の類似度による評価~ |
12 | ハンバーグ | 数理計画法を用いた社会科学部における履修登録の最適化 |
13 | ちむチーム | 池袋駅にてJR線と西武線間で乗り換える際どの道を選ぶ? |
14 | チーム アナリティカ | 大学の学費に影響を与える要因の調査 ー現代大学生の経済的負担とその要因についてー |
15 | まんでい | シラバスデータを利用したオープン科目の新規設置推奨分野の自動的発見方法の提案 |
16 | チームたぬき | 東京六大学野球の観客数を増やすためには ー新ルールの提案ー |
17 | チームとことこ | 「夢・将来設計」について親しい大学生同士の会話が弾む場合の言語的特徴の検討 |
18 | 流れ星 | LightGBMを用いた早稲田大学・大学院の就職意思決定の解析 |
19 | 松ぼっくり | 学生の勉強意欲向上に対する提案 |
20 | さーずでい | 外国人観光客の口コミ解析に基づく商店街に向けたインバウンド施策の提案 |
21 | Stuvacks Collider Japan | SDGs推進のパラドックス~画一化する価値観~ |
22 | 松澤創たち | キャッシュレス決済の普及 |
協賛企業
(早稲田大学データ科学研究教育コンソーシアム参加企業)※五十音順
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
日本電気株式会社
株式会社 東急エージェンシー
株式会社みずほ銀行