Faculty of Science and Engineering早稲田大学 理工学術院

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未来の理工生へ(1)〜 Cutting Edge Lab 最先端の研究現場②

理工学術院の多様な研究室は、学内外を舞台に、世界に先駆ける研究を行っています。 最先端の研究現場シリーズ第2回目は、創造理工学部総合機械工学科 滝沢研究室をご紹介します。

 

原理を知り、現象を再現するシミュレーションの世界

流体構造連成シミュレーション

創造理工学部 総合機械工学科 滝沢研二研究室

 

創造理工学部 滝沢 研二教授

2001年、東京工業大学工学部機械宇宙学科卒業。2005年、同大学大学院博士(理学)取得。米国ライス大学リサーチサイエンティストなどを経て、2011年から現職。研究室では歓迎会やクリスマスパーティーなどの交流会を開くのが恒例。

 

 

気体や液体といった流体は、流れることによって「旗が風にはためく」「心臓が拍動する」というように他の構造物を変化させ、またその変化が流体の動きに変化をもたらします。この相互作用が生まれる現象のことを流体構造連成といいます。私たちは流体構造連成を数式で表し、それに基づいてコンピューター上でシミュレーションすることで、さまざまな現象のメカニズム解明を目指しています。流体構造連成は、自動車のタイヤ・パラシュート・心臓や血管など応用範囲が広いので、取り組むテーマは多岐にわたります。数式を扱う数学の知識、物体の現象について考える物理の知識を駆使しながら、自然界で起きる現象の原理を知り、またその現象を自分の手で再現できるのが魅力的だと考えています。

自動車、飛行機、心臓など、身の回りで当たり前に動いているものの中には、そのメカニズムがまだ完全に解明されていないものがたくさんあります。実際のモノが好きな人も、コンピューターが好きな人も、高校で習った数学と物理を応用して、「なぜ?」「どうなっているの?」を一緒に考えてみませんか。

 

[Voice]

創造理工学部 4年 南原 恵さん (早稲田実業学校高等部出身)

研究室では、心臓の中にある僧帽弁という弁が動く仕組みについて、3Dモデリングによるシミュレーションを用いて研究しています。人の体の中でいつも動いている心臓のメカニズムがどうなっているのか、自分で再現しながら探れるところに面白さを感じています。研究を進めることで、将来的にはさまざまな人に対する心臓の病気の予測・予防に役立てたいです。

研究室には多様なテーマを研究する学生が集まり、刺激を与え合いながらも和やかな雰囲気で自分の研究に打ち込んでいます。ぜひ、見学に来てみてください。

滝沢研究室HPはこちらから   

滝沢研究室紹介動画はこちらから

 

(「理工学術院パンフレット」2020年発行号より)

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