高度な英語運用能力を養成するために1年から大学院まで徹底した英語教育を実施。体系化した独自のプログラムにより、英語で書かれた専門書や論文を理解し、また英語でプレゼンテーションを行うといった技術者・研究者に必要な語学力を養います。
学部教育では体験型学習を重視し、コンピュータ実習をはじめとする多数の実験・演習科目を設置しています。例えば理工学基礎実験では、1年生全員を対象に毎週1日かけて物理/化学/生命科学実験を実施。充実した実験・実習設備や約100名の技術系職員らによるサポートなどにより、実践的なスキルを養います。
3年次(一部の学科では4年次より)から研究室に所属します。教員の直接指導を受けながら研究に取り組むなかで、学生は知識の受け手から、新たな発見、発明を目指す創造者へと飛躍を目指します。そして完成した卒業論文は、いわば4年間の学びの集大成といえるものです。
理工学術院では学部・大学院統合教育プログラムを推進しています。これは学部から大学院修士課程さらには博士後期課程修了まで効率的に学ぶことを目的にしたプログラムです。大学院進学者は4年次に大学院講義科目を先取りして履修することができ、「飛び級」が認められた場合には、博士の学位が入学から最短6年で取得することが可能です。
基幹・創造・先進理工学研究科には修士課程2,500名、博士後期課程400名が在籍しており、日本でもトップクラスの規模を誇っています。この内、修士課程は本学理工学部および教育学部理学科・教育学部数学科から推薦された進学者が約7割で、博士後期課程においても本修士課程からの推薦進学者が約6割を占めています。一方、教員数は理工学術院本属の専任教員が約300名、他機関所属の教員・客員教員・非常勤講師(客員を含む)が約400名です。
学位授与数
本研究科では、代表的な貸与奨学金である日本学生支援機構奨学金(第一種・第二種)のほか、豊富な種類の学内および民間団体の給付奨学金が用意されております。全ての奨学金に応募すれば、ほとんどの学生がなんらかの奨学金に採用されています。
本研究科では学会、産業界、社会との連携のもと世界的な研究教育拠点の形成を目指し最先端の研究に取り組んでいます。世界をリードする創造的な人材育成を図るための文部科学省研究拠点形成補助金事業(GCOE)として「実践的化学知教育研究拠点」「アンビ工ントSoC教育研究の国際拠点」「グローバルロボットアカデミア」の3拠点が展開されています。 また、最先端の研究開発プロジェクトを実施する研究組織の支援では高度化推進事業「材料・デバイス・システム連携開発研究センター」「医・理・工融合生命研究センター」や大学の特色を活かした研究、地域に根差した戦略基盤形成支援事業などの研究プロジェクトが展開されております。さらに科学研究費補助金をはじめとして各省庁との事業に参加するとともに、地方自治体、企業と連携し基礎研究から応用研究まで社会的要請の高いさまざまなプロジェクト研究に大学院生も参加し、活発に推進されています。
情報生産システム研究科(北九州)や環境・エネルギー研究科(本庄)へ推薦で進学することも可能です。
本研究科は1984年度に社会人を対象とした特別選考制度を設置。また、海外、他学部、他大学等の優れた人材も特別選考制度によって受け入れてきました。また、本学理工学部(旧制、第一、第二理工学部を含む)を卒業し、社会で実務経験を積んだ人材を再度受け入れるリカレント学生特別選考制度を設置。いずれの選考方法も、出願書類をもとに研究能力を総合的に判定し合格者を決定します。
常に時代の最先端を行く科学技術の教育・研究を行い、優れた技術者・研究者を数多く輩出してきた早稲田大学。数学や物理学といった原理追求を目指す「理学」(基礎)と、社会に貢献する技術に結びつく工学(応用)を融合させた独自の教育・研究プログラムにより、高い専門性を有し、かつ広い視野で問題をとらえる能力を備えた人材の育成に力を注いでいます。また、学部・大学院統合教育プログラムを推進しており、理工学部全体の大学院への進学率は6割以上です。このプログラムでは学部から大学院まで効率的に学べるよう、学部在学中に大学院講義科目の履修が可能。3学部とも「飛び級制度」を利用すると、博士の学位が入学から最短6年で取得することができます。(応用化学専攻は飛び級なし)