経験から得られる確かな自信
WBSへ入学したきっかけ
大学卒業後、メーカー系SIerのシステムエンジニアだった私は、大学時代に学んでいた法律の専門知識を活かし生命保険会社の法務部へ転職を行いました。米国の金融危機を境目に、組織改革を伴うプロジェクトに参加する機会のなかで、組織を変えていく側・変わっていく側、双方の現場を目にし、そのギャップを強く感じていました。その溝を埋めるために自分に何が出来るかを考えるようになり、当時、法律の知識しか無かった私には、総合的にビジネスの基礎を学ぶことが不可欠と考えWBSへの進学を選択しました。
WBSで得られるもの
夜間主総合の幅広いプログラムはビジネスの基礎となる重点分野および理論を網羅しています。入学後およそ1年もすれば、私のように経済学・経営学を学んだ経験が無いビジネスマンの期待に応えて余りあるインプットが得られるのは大きなメリットです。そして、WBSで得られるもうひとつの価値は、実際のビジネスシーンでいかに継続してパフォーマンスを発揮していくか、そのトライ・アンド・エラーを繰り返すことができる「アウトプットの環境」が存在することだと考えます。
WBSに入ると「ここはビジネススクールなので」という論理が存在することに気付かされます。WBSに集う多彩なバックグラウンドを持つ同期・先輩後輩との出会いは、全て、その道のプロとの出会いです。WBSは国内のビジネススクールにおいて規模と多様性と個性では他を圧倒していると思います。そのプロフェッショナルの集団において、主体的に価値を提供できるか、繰り返し挑戦するにつれて、現実を直視し、正しい現状認識のもとに戦略的な思考を重ねる訓練を続けています。
WBS生活での思い出
印象深い出来事は挙げればキリがないのですが、私が所属している管理会計・ファイナンスのゼミでは、全日制グローバルプログラムのメンバーと「経営に関わる数字」という言語の壁の無いテーマを共に学ぶことができ、留学生の故郷、バンコクへのスタディツアーでは、変わるアジアのビジネスシーンとグローバル・リーダーの役割を肌で感じる貴重な経験ができました。さらに、起業・事業創造に関する授業で共にビジネスアイデアを作り上げた3名のメンバーとのフィールドワーク・毎晩深夜までのディスカッションは、これぞビジネススクールという刺激でした。その成果として、シリコンバレーでのプレゼンテーションという貴重な機会を頂き、視野を世界へ拡げることができました。
仕事との両立
仕事と学生生活の両立は確かに重量感が半端ないと感じることもありますが、2年間、投資する時間と成果の効率を徹底的に考えるきっかけをもたらしてくれます。どんなに忙しい経営者も1日24時間の中で結果を出しているわけで、「時間がないはずはない」と思えるポジティブさが養われると思います。
WBSでの学びをどう活かしていくか
WBSで学んだことが今後どのように生きてくるか、それも自分次第だと考えます。現在、私は法務から商品企画の仕事へ幅を拡げ、保険商品を具現化するための、収益性、販売チャネル、商品ポートフォリオ、リスク管理といった経営全般にかかわる論点のなかで「理論と実践」を楽しんでいます。その論点に明快な答えを出せず商品化が進められないときには、またWBSで学んだことに立ち返ることもできる。時間を削り、仲間と切磋琢磨をして学んだ全てが、経験から得られる確かな自信に繋がると感じています。
経歴
青山学院大学 法学部 法学科 卒 | |
2005年 | メーカー系 SIer にてシステムエンジニア |
2007年 | 都内 司法書士事務所 |
2008年 | 現職(法務部) |
2013年より商品企画部門にて新商品企画・開発、収益性分析、マーケティング等の業務を担当 |
※上記はすべて2014年9月時点の原稿・写真です