夜間主プロフェッショナル(ファイナンス専修)
REITやETFなど、実務に直結する学び、仕事との両立で感じるダイナミズム
ファイナンス研究科を目指した理由
ファイナンス研究科を知ったきっかけは、職場の身近な先輩が仕事をしながらファイナンス研究科に通い、学んだことが直接仕事にフィードバックされていく様子を目の当たりにしたことでした。私も金融の最前線の業務に携わりながら同時に最高レベルの知識を修得し、リアルタイムで業務に活かしていきたいと考え、企業派遣制度を利用して入学しました。
ファイナンス研究科の魅力
東証では、REIT(Real Estate Investment Trust)やETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)に関する制度設計や上場誘致など、商品企画の業務に携わっています。商品企画の仕事をしていく上では、ファイナンス的な側面だけでなく経済学的、法律的な面など、様々な観点から思考することが求められるため、ファイナンス研究科でバランスよく理論や知識を学べることはメリットです。
実際に業務に直結している授業のひとつが「不動産証券分析」。まさしくREITを分析する授業で、仕事ではなかなかできない様々な観点からの分析を学び、実務に活かすことができました。仮想でREITを運用してその実績をレポートしたり、海外と日本のREITの違いを分析するなど、まさに実務直結の内容でした。また、「マーケット・マイクロストラクチャー」の授業は、投資家行動と市場制度の関係を学び、証券取引における流動性などを理論的かつ実証的に分析するという内容で、こちらも現在の仕事にダイレクトに関連するものでした。
ゼミ・仲間の魅力
「投資家行動とマーケットシステム演習」のゼミで勉強していました。ETFには日本、アメリカ、シンガポールなどに重複上場する商品があるのですが、価格形成や流動性にどう影響が出てくるのかといったことを実証的に研究しながら、業務の中で日々疑問に感じていたことを解明できました。まさに、仕事と両立しながら同時進行で学ぶことの「相乗効果」を実感できました。
毎週日曜日には、早稲田キャンパス内にある中央図書館のグループ学習室に学友同士が10名ほど集まって自主的な勉強会を行い、互いに教え合うなどして理解を深めました。私はこの勉強会の発起人。眠い目をこすりながらもできる限り参加し、学友との学びの時間を楽しみました。
経歴
山中 孝太郎 氏(やまなか こうたろう)
株式会社東京証券取引所 マーケット営業部 調査役。2005年東京証券取引所入社。株式部、上場部、上場推進部でのETFやREITの業務等を経て2014年4月より現職。
現在は主にJ-REIT市場拡大に向けた各種業務に従事。日本証券アナリスト協会 検定会員(CMA)、不動産証券化協会認定マスター。
※上記は2014年5月時点の写真です。(経歴は2015年8月現在)