2025年8月30日、シンガポールにて BFI Case Jam 2025 が開催されました。GMPとしては、昨年に続いて2回目の出場となり、3年生4名、4年生2名の計6名(Milana Bashutskaya、福井那奈実、木澤未来、Yibing Wang、Tianshu Huang、Jiaying Li)が参加しました。
引率教員のLim先生(左端)、参加したGMP生6人
BFI Case Jam は、Singapore Management University(SMU)が主催し、EY-Parthenon がスポンサーを務めるケース・スタディ・コンペティションです。ファミリービジネスが直面する実際の経営課題に対し、限られた時間内で解決策を考案することが求められます。従来のケースコンペティションに比べ、即興性や協働性がより重視される点が特徴です。当日、世界各地から集まった120名以上の学生がその場で約30チームに分けられ、課題が発表されました。各チームは6時間以内に調査・分析・戦略立案を行い、成果をビデオプレゼンテーションとして提出しました。提出された成果物は、教授、コンサルタント、ファミリービジネス経営者などで構成される審査員によって評価されました。一次審査を通過した3チームは全体の前でそれぞれ約30分間の発表と質疑応答を行い、最終的に1位から3位までの受賞チームが決定されました。
審査員、出場者、主催者全員の集合写真
私が所属したチームは決勝に進出し、第2位を獲得することができました。決勝では多くの聴衆と審査員を前に発表し、質疑応答では鋭い質問を受ける場面もありましたが、メンバー全員で協力し、準備してきた内容を最大限に示すことができました。チームメンバーは韓国、中国、シンガポール、インドネシアなど国籍も学年も異なりましたが、早い段階で自己紹介を行い互いの強みを理解しました。明確な分担にとらわれず、全員で課題を読み込み、議論を重ねながら必要に応じてリサーチや資料補充を分担しました。意見が分かれる場面もありましたが、それぞれが追加調査を行い、最終的に全員が納得できるプランにまとめることができました。このように、互いに支え合いながら一つの目標に向かって努力できたことが成果につながったと感じています。
決勝戦・準優勝チーム
緊張感に満ちた大会で成果を収められたのは、共に戦った仲間のおかげです。異なる文化的背景が多様な視点をもたらし、メンバーは常にオープンな姿勢と前向きな心で意見を受け入れ、熱心に取り組んでくれました。大会後には互いに感謝を伝え合い、記念写真を撮り、連絡先を交換しました。この出会いは私にとって大切な財産となりました。
今回の経験を通じて、異なる背景を持つ学生と協力する意義を改めて実感しました。多様な視点を取り入れることで自分の考えが広がり、短時間で成果を出すためのリーダーシップや柔軟性の重要性を学びました。GMPの一員としてこの経験を得られ、表彰台に立てたことは大きな誇りであると同時に、商学部の学生として実際のビジネス課題に向き合う中で自分の知識にはまだ不足があることも痛感し、今後さらに専門性を高めていく必要があると強く感じました。
最後に、この機会を与えてくださったGMPの先生方、共に参加した仲間、そしてサポートしてくださったLim先生に感謝いたします。今後は、この経験から得た学びをゼミやGMPの活動に活かし、さらに成長していきたいと思います。
(GMP学生4年 Tianshu Huang)