Q: 片岡ゼミでの学びとは?
A: 多様な経済理論から得られる刺激を大切にします
私はマクロ経済学、特に貨幣政策や財政政策について理論的な研究をしています。ビジネスはマクロ経済の環境の中で行われるわけですから、景気変動や、その対策としての金融・財政政策の仕組みを理解することはとても重要です。しかし、現時点のマクロ経済学は複数の視点に立った理論モデルが並立しており、それぞれの立場によって、マクロ経済の見方は大きく異なり、金融・財政政策の効果に対する評価も違います。私は、そのような視点の多様性こそが、複雑な経済現象を理解するうえで有効なのだと考えています。大学院生には、マクロ経済学の幅広いフロンティアの中からひとつを自由に選び、研究してもらっています。
[片岡 孝夫教授]
北海道大学経済学部卒業。米国ロチェスター大学経済学研究科博士課程修了。福島大学助教授、東京経済大学助教授を経て現職。専門分野はマクロ経済学。著書『ビジネスのための経済学入門』(共著、中央経済社)など。
Q: 商学研究科の魅力とは?
A: 丁寧な指導により、分析力が高まりました
母国では為替に関する仕事をしていました。働いている中で自分には経済分析能力が足りないと感じ、仕事に活用できる知識を得ようと大学院に進学しました。現在は片岡先生の指導のもと、貨幣政策と国債に関する研究を進めています。日々研究に打ち込むうちに、以前は理解できなかった経済現象もわかるようになってきました。商学研究科には研究分野に関する理論経済学だけではなく、ファイナンスや会計などさまざまな科目があります。これらの科目を通じて、経済理論のフレームワークを構築するとともに、実務に応用できる能力を高めることもできます。
[来 文正さん]
華中師範大学外国語学部卒業(中国)
早稲田大学大学院商学研究科修士課程在学生