商学研究科で取得できる学位名称(日英) | 学位種別 | 課程 | 専攻 | コース | 取得要件 |
「修士(商学)早稲田大学」(M.A. in Commerce) | 修士学位 | 修士課程 | 商学専攻 | 経営管理コース 会計コース 産業・経済コース |
2年以上在学し、32単位に相当する授業科目(うち4単位は演習科目)を修得し、さらに研究指導を受けて修士論文を作成・提出し、その審査ならびに最終試験に合格した者 |
「博士(商学)早稲田大学」(Doctor of Commerce) | 博士学位 | 博士後期課程 | 商学専攻 | 経営管理コース 会計コース 産業・経済コース |
博士後期課程に3年以上在学し、所定の研究指導を受けたうえ、博士論文の審査および最終試験に合格した者 |
課程・専攻 プログラム名 |
プログラム 概要 |
出願資格 * | 授与学位 | 開講時期 及び場所 |
修了要件 | 標準修業年限 |
修士課程・商学専攻 | 研究者および高度の専門性を要する職業に従事する者の養成 | 学士学位またはそれに相当する学位を得た者 | 修士(商学) (M.A. in Commerce) |
平日全日(早稲田キャンパス11号館) | 32単位、修士論文 | 2年間 |
博士後期課程・商学専攻 | 研究者養成 | 修士学位またはそれに相当する学位を得た者 | 博士(商学) (Doctor of Commerce) |
博士論文 | 3年間(**) |
*出願資格の詳細については、各課程・専攻の入学試験要項にてご確認ください。
**博士後期課程における標準修業年限は博士学位申請要件の充足(3年間の在学)のみを指しており、3年間の在学により博士学位を取得できるわけではありません。
修士課程は1951年に設置され,日本をリードする商学教育を半世紀にわたって展開してきました。商学専攻の教育目的は,商学領域における高度な専門性を養うことにあります。ここで,高度な専門性とは,学術的な研究に裏付けられた知識および技能のことです。商学専攻においては,これを実現するために,経営管理コース,会計コース,産業・経済コースの3コースのもとで,経営専修,マーケティング・国際ビジネス専修,金融・保険専修,会計専修,理論・計量専修,公共政策・経済史専修の6専修を設置して,各分野に関する集中的で高度な教育を提供しています。これまでの修了生の進路が証明するように,各分野における深い知識および思考力を習得した多くの修了生は,研究者や高度な専門職業人として社会に多大な貢献をしています。なお,これら3コースの授業は,平日の昼間を中心に行われ,修了者には「修士(商学)」の学位が与えられます。
修士課程の学生は,上述の専修いずれかに属する教員の指導のもとで,各自のカリキュラムを作成し履修するとともに,修士論文を完成させます。授業は数名から多くとも20名程度の受講者であり,少人数教育による濃密な教育を提供します。とくに,修士論文は修士課程において習得した専門知識および思考力の集大成であり,専門職学位課程とは一線を画する学術性を備えたアウトプットであるといえます。これまでに提出された修士論文には学術的な貢献が大きい論文が多く含まれ,博士後期課程に進学した学生は博士論文へと展開していきます。
博士後期課程商学専攻は、1953年に設置され、およそ60年間にわたって日本をリードする商学分野に関する研究者養成課程として多くの研究者を輩出してきました。商学研究科修士課程や専門職学位課程の修了者、商学学術院内の他研究科専門職学位課程の修了者、さらに、他大学の修士課程や専門職学位課程修了者が入学してきます。これまで、多数の研究者を輩出し、多くの大学あるいは各種の研究機関で研究・教育に従事しています。
商学専攻の教育目的は、商学領域における高度な専門性を養うことにあります。そして、この博士後期課程は修士課程において習得した学術的な知識や思考能力をさらに伸ばし、研究者として自立的に研究できる能力を養成します。
博士後期課程の学生は、指導教員の研究指導を受けながら自らが設定する研究テーマに関する調査・研究を進め、博士論文を完成させることを目標とします。各学生には、その申請によって博士論文審査委員会が組織され、その審査のもとで博士号を授与するに足る研究成果であると認められたとき、博士号が授与され博士後期課程を修了することができます。
博士後期課程の学生はおよそ90名程度であり、同分野はもちろん、分野をまたがった学際的な議論を交わしながら、日々研究に邁進しています。また、商学研究科では多くの研究者を内外の大学から受け入れ、また、第一線の実務家による講演会等も頻繁に開かれており、研究者としてのトレーニングを受けるための環境が整備されているといえます。
近年における博士後期課程の特徴として、入学者の多様化が進んでいる点を指摘できます。留学生が増加しているとともに、日本人学生においても一般学生だけではなく社会人の学生が増加してきています。とくに、専門職学位課程の修了者で、さらに専門性を高めたいと考える学生が急増しています。博士後期課程における教育のフレキシビリティがこのような状況を生み出しています。
以上のように、博士後期課程商学専攻は、商学学術院における最高の研究・教育課程であり、そこでは、商学に関する研究のさらなる発展を期して、研究科スタッフと学生が一体となって研究しています。